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F-22 生産再開か? 検討するも、現実的には困難

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2016年4月、米下院軍事委員会の小委員会は最新鋭ステルス戦闘機F-22の194機の追加生産をした場合の財政負担を検討する条項を国防関連法案に盛り込んだ。

また、同盟国への売却も検討する。これらは2017年1月までに報告される見通し。

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F-22は製造コスト高騰によりに生産中止になった

F-22は生産コストが1機当たり約4億ドル(400億円)となり、高額の製造コストから2009年に生産中止になっていた。当初は749機調達予定だったが、187機の調達に止まる。

 

F-22 追加生産検討の背景

F-22の生産を中止し、F-35の生産で補完する予定だったが、F-35はF-22と比較すると、性能が劣る。またロシアはT-50、中国もJ-20,J-31と第5世代ステルス戦闘機を開発中であり、日本もステルス実証機X-2を初飛行させたことにより、アメリカは絶対的優位を維持できない可能性がでてきた。

また、米空軍はF-15戦闘機を911機調達したが、現在ではF-15C,Dが255機、F-15Eが219機の合計473機まで保有数は減少している。このままいけば2030~2040年にはF-15が耐応年数に達し不足する可能性がある。

 

F-22は旧式化している

F-22は世界最強のステルス戦闘機だが、初飛行は1997年と古く、一部装備は旧式化しており、今から生産再開しても、絶対的優位を保てない可能性がある。それよりも、F-15を延命化し、第6世代戦闘機を配備した方がいいとの見解もある。

 

F-22の輸出

F-22の輸出先としては日本とイスラエルが候補になるだろう。しかし、日本はすでにステルス実証機X-2を初飛行させ、新型エンジンも2018年を目途に開発中であり、日本がF-22を買うかどうかは疑問。もし、輸出するならイスラエル向けの可能性が高い。

 

まとめ

F-22の生産再開が決定したのではなく、製造コストの試算をするだけのことだ。現実にはF-22の生産再開は製造コストの大幅な削減がないと難しいと考えられる。

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