国際情勢・防衛

中国・習近平政権は北朝鮮のミサイル発射にどう対応したか?

2017/11/23

2017年4月6日~7日の米中首脳会談では、中国が100日で北朝鮮問題を解決すると約束をし、アメリカは軍事行動を控えるという密約があったと言われる。

中国は2017年秋に5年に1度の中国共産党大会が開かれる予定で、朝鮮半島で戦争が起こることは絶対に避けたい。

2017年4月6日から100日は7月16日で、期限は過ぎたが、中国は引き続き朝鮮半島の緊張緩和に動いている。

その中で、アメリカ軍統合参謀本部議長「ダンフォード」氏が日本、韓国に続き、8月14日、中国を訪問した。

その時の習近平主席とダンフォード会談の写真

http://pic.people.com.cn/n1/2017/0817/c1016-29478113.html

習近平主席とダンフォード参謀本部議長は同じ椅子に座って、中国がダンフォード氏を国家元首のように厚遇していることが分かる。

これに対して、安倍首相とダンフォード会談では、安倍首相の方が豪華な椅子に座っている。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/na/st/page1_000369.html

 

なぜ、中国は米軍制服組トップを厚遇したのか?

格・序列を重視する中国が、習近平主席とダンフォード米軍統合本部議長を同格に扱うのが異例の厚遇と言える。

なぜ、中国は米軍制服組トップを厚遇したのか?

中国は、北朝鮮のミサイル発射を中止させることと引き換えに8月21日から始める米韓軍事演習の中止を提案したと思われる。

ダンフォード氏は、中国の厚遇に対して好印象を持ったが、アメリカは国益を重視して米韓軍事演習を実施した。

 

プランB

中国の仲介は失敗したように見えるが、プランBで北朝鮮、中国、米国は合意した可能性がある。

プランBとは、米軍はグアムからB-1B爆撃機を米韓軍事演習に派遣しない代わりに北朝鮮もグアムにミサイルを発射しないというものだったと思われる。

 

なぜ、北朝鮮は朝鮮半島東側からミサイル発射したのか?

北朝鮮は日本列島上空550kmを通過するミサイルを朝鮮半島西側から発射した。日本との距離が近い朝鮮半島東側から発射する方が、飛距離が足りない場合でも日本に落ちる可能性が少なく安全なはずだ。

これは、北朝鮮が朝鮮半島東側からミサイルを発射したなら、事前予告したグアムへのミサイル発射の予想発射地点と同じとなるからだ。

もし朝鮮半島東海岸から発射すると、米軍が、グアムへの発射と間違って、米軍の先制攻撃を受ける可能性があったからだ。

 

安倍首相も事前にミサイル発射を知っていた?

ミサイル発射の前日、8月28日安倍首相は私邸ではなく、官邸に隣接する公邸に宿泊していた。

安倍首相は前日に北朝鮮のミサイル発射を知っていた可能性が高い。

北朝鮮は、グアムに向けて発射するのではないということを中国経由で米国に通告していた可能性がある。

そうでないと仲介した中国のメンツをつぶすことになるからだ。

 

まとめ

中国習近平主席は、北朝鮮のミサイル発射の中止と引き換えに米韓軍事演習を中止されることに失敗した。

しかし、北朝鮮のグアムへのミサイル発射を中止させ、米軍のB-1B爆撃機の米韓軍事演習参加を中止させるという一定の役割を果たしたと言える。

中国では習近平派と江沢民派が権力闘争をしており、北朝鮮は江沢民派の中国要人と親密だ。

北朝鮮としてはグアムに向けミサイル発射して、習近平主席のメンツをつぶすこともできたが、そうしなかった。

習近平主席は、北朝鮮をある程度コントロールする力を持ったと言える。

ここでも江沢民派は追い詰められ、北朝鮮への影響力も少なくなってきている。



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