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国際情勢・防衛

【2018年9月】海自 潜水艦 南シナ海派遣は中国原潜(SLBM搭載)封じ込めのためか?

2018年9月13日、海上自衛隊の潜水艦「くろしお」が南シナ海で、ヘリコプター搭載型護衛艦「かが」など護衛艦3隻と対潜水艦訓練を行った。

  • おやしお型潜水艦「くろしお」(4,000トン 2004年就役)
  • ヘリコプター搭載型護衛艦「かが」(26,000トン 2017年就役)
  • むらさめ型「いなづま」         (6,100トン 2000年就役)
  • あきづき型護衛艦「すずつき」(6,800トン 2014年就役)

中国が南シナ海を軍事拠点化していることをけん制する目的と報道されている。

しかし、今回の南シナ海での海自潜水艦訓練は、中国海軍の弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(SSBN)を南シナ海に封じ込める目的があったと思われる。

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中国の南シナ海軍事拠点化の目的

そもそも中国の南シナ海の軍事拠点化は、第一義的に、南シナ海に潜む中国海軍の「弾道ミサイル搭載原子力潜水艦」を防衛するためのものだ。

陸上発射型弾道ミサイルは相手国の軍事衛星により位置を把握されており、戦争になれば、敵の第一次攻撃で破壊される可能性が高い。

しかし、潜水艦は敵国も位置を把握できないので、敵の第一次攻撃を受けても残存する可能性が高い。

ただ、海であればどこでもいいわけではない。例えば、東シナ海は水深150m程度で対潜哨戒機の探知水深300mよりも浅く、潜水艦はすぐに発見されてしまう。

一方、南シナ海は平均水深1,140m(最深部5,015m)で、潜水艦は発見されにくい。

そのため中国は弾道ミサイル搭載原潜を南シナ海に展開していると言われる。

 

米国の南シナ海封じ込め作戦

中国軍の潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)の射程は7,000km~8,000km(巨浪二型 JL-2)で、南シナ海から直接米国本土を攻撃することはできない。

しかし中国軍潜水艦が南シナ海から出て西太平洋に展開すると、米国本土も射程に入ってくるので、アメリカは、中国の潜水艦を南シナ海に封じ込めたい。

米国は、自衛隊に対して、「中国軍原子力潜水艦を南シナ海に封じ込める」ことを期待している。

なお、中国は射程11,000kmの潜水艦発射型弾道ミサイル(JL-3)を開発しているが、まだ完成はしていない。

 

海自 潜水艦は南シナ海に展開できるか?

南シナ海は日本から遠いと思うが、沖縄県の石垣島から約1,000kmで南シナ海の中心に行ける。

海自 潜水艦が沖縄周辺海域で給油を行えば、南シナ海まで十分行けるし、2週間~3週間作戦活動できる。

 

中国海軍 新型潜水艦

型式 就航年 隻数 全長 排水量
晋級 2007年 4隻 094型 弾道ミサイル搭載原潜 137m 12,000トン
商級 2006年 2隻 093型 攻撃型原潜 107m 7,000トン
キロ級(唐級) 1996年 12隻 096型 通常動力型潜水艦 70~74m 約4,000トン
元級 2006年 12隻 041型(039A) 通常動力攻撃型潜水艦 72m 2,400トン
宋級 1999年 14隻 039型 通常動力攻撃型潜水艦 75m 2,300トン
合計 44隻



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