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インドとアメリカ F-16戦闘機をインド国内で共同生産合意

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出典 US.AIR FORCE

インド空軍、F-16戦闘機をインド国内で生産合意

インドのタタ・グループとアメリカ・ロッキード・マーチンは、F-16戦闘機をインド国内で共同生産することに合意した。

さらに、両社はインドで生産したF-16をインドから第三国に輸出することも計画している。

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生産規模

インド空軍はF-16型戦闘機を最大150機、120億ドル(1兆3000億円)の調達を計画していると言われる。

スウェーデン・サーブも「グリペン」戦闘機を売り込んでいた。

 

最新型F-16戦闘機(ブロック70)

今回、契約されたF-16戦闘機は最新モデルのブロック70ではないかとの情報がある。

このF-16(ブロック70)の特徴

  • 最新鋭のAESAレーダー
  • 増強型エンジン搭載
  • 一体型コンフォーマルタンク(燃料増量タンク)

 

インド空軍

出典 インド空軍 Su-30MKI

インド空軍は兵力約13万人で、主力戦闘機Su-30(ロシア製)200機を含む1,500機の航空機を保有し、保有数で世界第4位と言われる。

インド空軍保有機

機材 開発国 保有数 就役年
ラファール フランス 36機  2015年
Su-30MKI ロシア 200機  1997年
MiG-29 ロシア 100機
MiG-29K(艦載機) ロシア 100機
MiG-21 ロシア 200機 1964年
ミラージュ2000 フランス 95機

 

Su-30

インド空軍はSu-30MKI(ロシア製)を現在の200機以上保有しており、2018年までに272機を調達する予定。

Su-30はSu-27の派生型で、Su-30MKは輸出用モデルを意味し、Su-30MKIはインド向け輸出用モデルということになる。

第4世代戦闘機だが、1997年に運用開始されており、1976年に運用開始されたF-15戦闘機よりも新しく、性能的にF-15と互角か上回るとされる。

2015年7月23日、「インドラダヌージュ」演習のためイギリス空軍基地を訪れたインド空軍Su-30MKIはイギリス空軍のタイフーン戦闘機と空中格闘演習を実施した。

その結果、インド空軍Su-30MKIが圧勝したとされる。西側にとってはロシアの最新型戦闘機Su-30と空中格闘演習をする貴重な機会になっている。

 

ラファール

2012年1月31日、フランス・ダッソー社は、インド空軍にラファール戦闘機126機を売却することに合意したと発表した。

ラファール戦闘機18機をフランスから輸出し、残り108機はインド国内で生産する計画だった。

しかし、その後、インド国内での生産と金額が折り合わず、交渉が難航していた。

2015年、インドのモディ首相はラファール36機(87億ドル 約9,600億円)すべてをフランス国内で生産することに合意し、2016年9月に契約した。

ラファール戦闘機は制空機、地上攻撃機としても運用でき、さらに、空母に搭載する艦上型もある。

中国に対抗して空母保有を目指すインドの戦略に合致すると言われ、インドが空母を増強すれば、当初の調達計画の合計126機まで購入する可能性がある。

 

F-16導入の背景

インド空軍は1,500機の航空機を保有するが、Su-30MKI以外は旧型で、機材の更新が必要になっていた。

当初は、フランスのラファール戦闘機126機を導入する計画だったが、インド国内の生産で合意できなかったことから調達予定数はフランス生産の36機に止まる。

したがって、126機調達の予定だったので、単純に90機が不足することになる。その穴埋めに今回のアメリカのF-16戦闘機が選定されたと考えられる。

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