【2020年】世界海軍力 ランキング 日本は4位、1位アメリカ、2位ロシア、3位中国

出典 US.NAVY

この「世界海軍力 ランキング」は世界各国の通常兵器による海軍総兵力のランキングであって、必ずしもランキング上位の国がランキング下位の国に戦争で勝つわけではない。

例えば、中国は3位、日本は4位だが、日本周辺海域に限定すれば日本の海上自衛隊の方が強い。

また、個人ブログによるランキングで100%の正確性はありません。

 

1位 アメリカ

出典 US.NAVY

原子力空母(CVN aircraft carrier)

艦種満載排水量全長船体幅飛行甲板幅出撃回数就役数建造予定数合計
ニミッツ級空母95,413トン~102,000トン330m~333m41m76.8m120回/日10隻0隻10隻
ジェラルド・R・フォード級101,600トン333m41m78m160回/日1隻1隻2隻
合計11隻1隻12隻

米海軍は、ニミッツ級原子力空母10隻と2017年に就役した「ジェラルド・R・フォード級原子力空母」1隻の合計11隻の空母を保有する。

2020年現在、もう一隻のジェラルド・R・フォード級原子力空母「ジョン・F・ケネディ」を建造中で2024年に空母12隻体制となる予定。

ニミッツ級空母1隻には70機のF/A-18戦闘機、ヘリコプターなどの艦載機を搭載でき、中位国1国の空軍力に匹敵する。

ジェラルド・R・フォード級空母は排水量101,600トンで全長333m、F-35Cなど艦載機を75機搭載でき、電磁式カタパルトを採用したことで、出撃回数が、約3割(120回/日→160回/日)増加した。

 

原子力潜水艦(SSBN SSN)

出典 US.NAVY

米海軍は、70隻の原子力潜水艦を保有するが、通常型潜水艦は保有していない。

水中排水量全長潜航深度保有数
SSBN(SLBM搭載戦略ミサイル原潜)オハイオ級原子力潜水艦18,750トン170.67m300m(最大500m)14隻
トマホーク搭載戦略ミサイル原潜改良型オハイオ級原子力潜水艦18,750トン170.67m300m(最大500m)4隻
攻撃型原潜(最新型)バージニア級原子力潜水艦7,800トン114.8m488m14隻
攻撃型原潜(前級)シーウルフ級原子力潜水艦9,150トン107.6m610m3隻
攻撃型原潜(前々級)ロサンゼルス級原子力潜水艦6,927トン~7,177トン109.73m450m(最大750m)35隻
合計70隻

米海軍は、将来的にロサンゼルス級原潜を退役させ、バージニア級攻撃型潜水艦を30隻まで増補する予定。

シーウルフ級は1989年から建造し1997年に就役した。1980年代の冷戦中に計画され旧ソ連の「アクラ型原潜」に対抗して、HY100鋼材(NS-80相当)を使用するなど超高性能潜水艦となった。

しかし、建造費が21億ドル(約2,200億円)と高額になったことや冷戦終結により、3隻を建造しただけで建造中止になった。

バージニア級は冷戦終結後に開発され、前級のシーウルフ級ほどの超高性能ではなく、低コストな原子力潜水艦となっている。

小規模な地域紛争が増加したため、2007年に弾道ミサイルを搭載する「オハイオ級潜水艦」を改良し、トマホークミサイル154発を搭載できる「改良型オハイオ級」潜水艦を4隻保有している。

 

コメント

世界の海軍兵力の50%を保有していると言われ、世界一の圧倒的な海軍力を有する。

 

2位 ロシア

出典 RusNavy(ロシア海軍)

潜水艦

水中排水量全長潜航深度保有数(建造中)
SSBN(SLBM搭載戦略ミサイル原潜)ボレイ型原潜24,000トン170m380m~450m4隻(4隻建造中)
デルタ型原潜12,100トン167m9隻
タイフーン型原潜48,000トン175m500m1隻
SSGN(巡航ミサイル搭載原潜)ヤーセン型原潜13,800トン130m1隻(5隻建造中)
オスカー型原潜19,400トン150m520m~600m7隻
SSN(原子力攻撃潜水艦)アクラ型原潜12,700トン110m600m11隻
シエラ型原潜10,400トン110m600m3隻
ヴィクター型原潜7,900トン107m400m~600m4隻
SSK(哨戒潜水艦)ラーダ型通常型2,700トン72m300m1隻(2隻建造中)
キロ級通常型3,000トン~3,950トン70m~74m240m~300m20隻(4隻建造中)
合計61隻(15隻建造中)

ロシア海軍は20隻のキロ級通常型潜水艦を保有している。キロ級潜水艦は1982年就役の古い潜水艦で潜航深度も300mだが、完成度が高く、中国、インド、ベトナムなどの海軍が採用している。

2020年現在でも、通常型潜水艦としては、日本の「そうりゅう型」潜水艦に次ぐ性能を有する。

最新の「ボレイ型原子力潜水艦」は、排水量24,000トン、全長170mと巨大な戦略ミサイル潜水艦で、現在3隻が就役している。

2020年までに北方艦隊4隻、太平洋艦隊4隻の合計8隻が就役する予定で、順次、前型のタイフーン級戦略ミサイル潜水艦5隻と入れ替えると見られる。

 

ミサイル巡洋艦

キーロフ級原子力ミサイル巡洋艦を保有し、西側から空母キラーと呼ばれている。

 

空母

1991年就航の空母「アドミラル・グズネツォフ」1隻を運用しており、航空機36機を搭載できるが、スキージャンプ方式のため艦載機の重量制限もあり米空母と比較すると攻撃力は小さい。

 

コメント

ロシア海軍の空母は米国相手には通用しないが、空母を保有しないロシア近隣諸国にとっては脅威となりえる。

ロシアのミサイル技術は高く、それらを搭載した原子力潜水艦、ミサイル巡洋艦などは米空母艦隊の脅威となりえる。

 

3位 中国

潜水艦

中国海軍は、新型潜水艦44隻、旧型潜水艦25隻の合計69隻を保有している。

 

中国海軍の新型潜水艦

型式隻数全長排水量
晋級(094型)4隻(推定)弾道ミサイル搭載「原潜」137m12,000トン
商級(093型)2隻(推定)攻撃型「原潜」107m7,000トン
キロ級12隻攻撃型通常動力潜水艦70~74m約4,000トン
宋級(039型)14隻攻撃型通常動力潜水艦75m2,300トン
元級(041型 039A型)12隻攻撃型通常動力潜水艦72m2,400トン
合計44隻

 

中国海軍 旧型潜水艦

型式就役年隻数全長排水量
夏級(092型)1983年1隻弾道ミサイル搭載「原潜」120m7,000トン
漢級(091型)1974年3隻攻撃型「原潜」98m5,500トン
明級(035型)1971年21隻攻撃型通常動力潜水艦76m2,100トン
合計25隻

中国海軍は新旧合わせて69隻の潜水艦を保有し、そのうち新型の攻撃型潜水艦だけでも28隻(原潜2隻、通常型26隻)を保有している。

一方、日本の自衛隊は2019年8月現在、21隻(現役19隻、練習艦2隻)の潜水艦しか保有しておらず、数的に海上自衛隊が劣勢になっている。

 

空母

中国外軍は、旧ソ連で建造途中だった空母「ヴァリャーグ」を購入し、その後完成させた「空母 遼寧」1隻を保有するが、実戦能力は低い。

今後、通常型空母2隻と原子力空母2隻を建造する予定で、2018年4月に新造空母「001A型」を進水させている。

満載排水量全長全幅艦載機速度就役数建造予定数合計
遼寧(001型)67,500トン305m78m20機20ノット1隻0隻1隻
001A型60,000トン315m72m20機~30機0隻1隻1隻
合計1隻1隻2隻

「001A型空母」スペック

  • 満載排水量 60,000トン
  • 全長 315m
  • 全幅 72m
  • スキージャンプ式(14度以下)
  • 艦載機 J15(殲15)20機~30機
  • フェーズドアレイレーダー搭載?
  • 蒸気タービン機関(通常型推力)
  • 2013年起工
  • 2019年~2020年 就役予定

コメント

中国軍は伝統的に陸軍を強化してきており、海軍力は沿岸展開する程度だった。しかし、近年、中国の経済成長を背景に積極的に海洋進出しており急速に近代化している。

現在のところ、日本の海上自衛隊と交戦すれば自衛隊が勝利するが、中国軍は艦艇数が多くランキング的には日本よりも上位となっている。

 

4位 日本

日本の潜水艦保有数(2020年3月)

形式就役数全長水中排水量
練習艦(おやしお型)2隻82m3,500トン
おやしお型9隻82m3,500トン
そうりゅう型11隻84m4,200トン
合計22隻

2020年3月現在、海上自衛隊は現役就役数20隻+練習艦2隻の合計22隻の潜水艦を保有している。

通常型潜水艦としては世界最高性能の「そうりゅう型潜水艦」11隻、「おやしお型潜水艦」11隻(うち2隻は練習艦)の22隻となる。

2021年年度(2022年3月)には、現役就役数22隻+練習艦2隻の合計24隻となる予定。

 

出典 海上自衛隊HP 「DDH-184 かが」(いずも級護衛艦) 「http://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/dd/izumo/183.html

ヘリコプター搭載護衛艦

海上自衛隊は、ヘリコプター搭載護衛艦を4隻(いずも型護衛艦2隻、ひゅうが型護衛艦2隻)を保有しており、海外からはヘリ空母(軽空母)と認識されることもある。

  • いずも (DDH-183)全長248m 基準排水量19,500トン
  • かが (DDH-184) 全長248m 基準排水量19,500トン
  • ひゅうが(DDH-181)全長197m 基準排水量13,950トン
  • いせ (DDH-182) 全長197m 基準排水量13,950トン

 

あたご(あたご型イージス艦)出典 海上自衛隊

イージス艦

艦級保有数就役年満載排水量全長BMD機能
こんごう型4隻1993年~現役9,485トン161m4隻とも有
あたご型2隻2007年~現役10,000トン165m2隻とも有
まや型1隻2020年~現役10,250トン170m

あたご型護衛艦2隻、こんごう型護衛艦4隻、まや型護衛艦1隻の合計7隻のイージス艦を保有している。今後「まや型護衛艦」の2番艦を就役させ合計イージス艦8隻体制となる予定。

 

コメント

海軍兵力では中国より少ないが、局地戦、短期決戦ならば中国海軍よりも海上自衛隊の方が強く、実質的には世界3位と言えるかもしれない。

今後、潜水艦は24隻(うち2隻は練習艦)体制となるが、それでもロシア、中国と比較しても少ない。

潜水艦40隻~50隻、イージス艦20隻~30隻、いずも型護衛艦10隻~20隻まで増強すれば、海軍力で世界2位~3位となる可能性もある。

 

5位 イギリス

空母クイーンエリザベス( 出典 ROYAL NAVY)

空母

現在、イギリス海軍は2隻の「クイーン・エリザベス級空母」を建造中で、1番艦の「クイーン・エリザベス」(全長284m、満水排水量65,000トン)は2017年12月に就航した。

ただし、艦載機としてF-35B戦闘機を30機搭載する予定だが、まだ調達ができていない。F-35Bの配備は2021年頃になる予定。

 

原子力潜水艦

艦種水中排水量全長就役数今後建造予定数合計
弾道ミサイル搭載原子力潜水艦ヴァンガード級15,980トン150m4隻04隻
攻撃型原子力潜水艦アスチュート級(新型)7,800トン97m3隻4隻7隻
攻撃型原子力潜水艦トラファルガー級(旧型)5,200トン85m3隻03隻
合計10隻4隻14隻

ヴァンガード級弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(全長150m 水中排水量15,980トン)を4隻保有している。この潜水艦にはトライデントD5ミサイル16基を搭載できる。

現在、アスチュート級攻撃型原子力潜水艦(全長97m 水中排水量7,800トン)3隻保有しており、最終的に7隻が建造される予定。

今後、旧型のトラファルガー級攻撃型原子力潜水艦(全長85m 水中排水量5,200トン)3隻は、退役する予定となっている。

 

駆逐艦

イギリス海軍は最新型の45型駆逐艦(満載排水量7,350トン)6隻を保有しているが、発電機の容量不足などの問題があり、2019年から大規模改修を実施する予定。

 

フリーゲート艦

現在23型フリゲート艦(満水排水量4,300トン)を13隻保有しているが、より大型の26型フリゲート艦(満水排水量5,400トン)8隻で更新する予定となっている。

 

コメント

イギリスは、今後、核弾道ミサイル搭載原潜4隻を更新し、空母2隻を保有する計画で遠洋展開できる海軍力を持つ方針。

しかし、空母打撃群には3隻~4隻の駆逐艦やフリーゲート艦が随伴するが、イギリス海軍所属の艦艇は不足している。

また、空母艦載機F-35Bの就役は2021年の予定で、それまでは、空母としての威力を発揮できない。

 

6位 フランス

原子力空母

シャルル・ド・ゴール級原子力空母 (出典 フランス海軍 Marine nationale)

 

フランス海軍は、シャルル・ド・ゴール級原子力空母(全長 261m 満水排水量40,60トン)1隻を保有する。

イギリスのエリザベス級空母の全長284mよりも短いが、米空母と同じく蒸気カタパルトを装備している。

ラファールM、早期警戒機E-2Cなどの艦載機28機~40機を搭載できる。

 

潜水艦

ル・トリオンファン級弾道ミサイル原子力潜水艦(全長138m 水中排水量14,335トン)4隻を保有する。SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル) 16基搭載している。

 

駆逐艦

  • アキテーヌ級駆逐艦(全長142m 満水排水量6,100トン)ステルス機能あり
  • フォルバン級駆逐艦(全長153m 満水排水量7,050トン)2隻

 

コメント

原子力空母、原子力潜水艦、イージス艦・駆逐艦を保有しており、欧州においてイギリスと並ぶ海軍力を持つ。

 

7位 インド

空母

  • ヴィクラント空母( 満載排水量40,862トン 全長262m)を2020年から3隻就役させる予定
  • ヴィクラマーディティヤ空母はロシアから購入した空母で、満水排水量45,500トン 全長284m。ミグ29戦闘機24機、対潜ヘリ10機を搭載できる。

 

潜水艦

  • アリハント級原子力弾道ミサイル潜水艦4隻 就役予定
  • スコルペヌ型通常潜水艦6隻 就航予定

 

コメント

原子力空母、原子力潜水艦を保有する計画で、中国を意識し海軍力の増強をしている。

 

8位 韓国

イージス艦

世宗大級イージス艦3隻を保有している。イージス艦を保有するのは世界で、アメリカ、日本、スペイン、ノルウェーに次いで5か国目となる。

 

潜水艦

  • 張保皐(チャン・ボゴ)-級(209級)潜水艦 1,200トン 9隻
  • 張保皐(チャン・ボゴ)-II級(214級)潜水艦 1,800トン 9隻

通常型潜水艦(ドイツ209型)を9隻、通常型潜水艦(ドイツ214型)を9隻の合計18隻を保有する。

しかし、ライセンス生産の不具合が相次ぎ、運用できているかは不明。

214型潜水艦を韓国独自で大型化したKSS-III潜水艦3,000トンを2018年9月に進水させ、2020年頃の就役を目指す。このKSS-III潜水艦はVSL(垂直発射管)6基を装備し、射程500kmの弾道ミサイル(玄武-B2)を発射できる。

今後、通常型潜水艦3,600トン、通常型潜水艦4,000トンを建造し、その後「原子力潜水艦」の導入を検討している。

 

大型揚陸艦

  • 独島級揚陸艦1隻(1万4000トン級)保有するが、4基の発電機すべてが故障し航行不能となる事故を起こした。
  • 独島級2番艦「馬羅島(マラド)」(全長199m 1万4000トン級)が2018年5月に進水し、2020年に就役する予定。
  • 独島級3番艦「白リョン島」排水量3万トンを建造計画中でF-35Bを搭載する計画。

 

コメント

数字上の兵力はあるが、潜水艦などの不具合、共食い整備などで稼働率は低く、実戦力は10位以下と思われる。

 

9位 イタリア

空母

空母「カブール」は2008年就航で、満載排水量2万7000トンの軽空母、AV8Bハリアー8機、ヘリ12機を搭載する。

空母「ジュゼッペ・カリバルディ」1985年就役、満水排水量1万8500トン、垂直離陸機15機またはヘリ17機を搭載する。

 

通常型潜水艦

212A型潜水艦(ドイツ製、水中排水量1,830トン)を4隻保有する。

改サウロ型潜水艦(水中排水量1,631トン)を4隻保有しているが、順次212A型潜水艦に置き換われると予想される。

 

駆逐艦

  • アンドレア・ドリア級2隻
  • デ・ラ・ペンネ級2隻

 

フリーゲート艦

  • ペルガミーニ級6隻(今後4隻建造予定)
  • ルポ級4隻
  • マエストラーレ級7隻

 

10位 スペイン

潜水艦

  • ガレルナ級潜水艦4隻を保有し、AIP(非大気依存推進)搭載のS-80型潜水艦を建造中。

 

フリーゲート艦

  • アルバロ・デ・バサン級フリーゲート艦(F-100型)5隻はイージスシステムを搭載する。

そうりゅう型潜水艦の潜航深度と性能

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