舛添都知事の辞任を受け、次期都知事候補者としてタレントの櫻井翔氏の父桜井俊氏の名前が上がっていた。
しかし、都知事選には出馬せず、2016年9月に、三井住友信託銀行の顧問に就任したと報道された。
桜井俊氏とは?
1953年 | 群馬県出身 |
1977年 | 東大法学部卒業 |
1977年 | 旧郵政省入省 |
2001年 | 総務省発足 |
2015年 | 総務省事務次官就任 |
2016年 | 事務次官退任 |
事務次官就任から1年で退任する理由
国家公務員の定年年齢は国家公務員法81条の2で60歳と定められている。しかし、例外もあり、検事総長65歳、検察官63歳、事務次官62歳となっている。
桜井俊氏は1953年12月14日生まれの62歳で、事務次官の定年年齢に達したため退任すると思われる。
総務省とは?事務次官人事とは?
2001年の中央省庁再編により、「総務省」=「自治省」+「総務庁」+「郵政省」が統合して設置された。
官僚トップの総務省事務次官ポストは旧3官庁出身者のバランスで配分されるようだ。
実際、桜井俊氏は旧郵政省出身、前任の事務次官は旧自治省出身、後任の事務次官は旧自治省出身となっている。
総務省事務次官 | 就任日 | 出身官庁 |
大石利雄 | 2014年7月 | 旧自治省 |
桜井俊 | 2015年7月 | 旧郵政省 |
佐藤文俊 | 旧自治省 |
地方自治体は旧自治省の天下り先?
旧自治省は地方自治体を管轄していたため、地方行政については旧自治省入省者の勢力が強い。桜井氏は旧郵政省出身で、地方自治の専門家ではない。
都知事として1人で都庁に入っても、都庁職員を掌握できるかどうかは未知数。ただ、政策的には自民党に近いとされ、政治家への転身もありえる。