世界スポーツ用品メーカー売上高ランキング(2024年/25年)
順位 | メーカー名 | 本社所在地 | 売上高(日本円換算) |
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1位 | ナイキ(Nike) | アメリカ | 約7兆9,950億円(513億ドル / 2024年5月) |
2位 | アディダス(Adidas) | ドイツ | 約3兆7,920億円(237億ユーロ / 2024年12月) |
3位 | プーマ(Puma) | ドイツ | 約1兆4,080億円(88億ユーロ / 2024年12月) |
4位 | ルルレモン(Lululemon) | カナダ | 約1兆5,900億円(106億ドル / 2025年/2月) |
5位 | スケッチャーズ(Skechers) | アメリカ | 約1兆3,500億円(90億ドル / 2024年12月) |
6位 | ニューバランス(New Balance) | アメリカ | 約1兆1,700億円(78億ドル/ 2024年12月) |
7位 | アンダーアーマー(Under Armour) | アメリカ | 約8,555億円(57億ドル / 2024年3月) |
8位 | アシックス(Asics) | 日本 | 約6,785億円(2024年12月) |
9位 | 安踏(アンタ:ANTA) | 中国 | 約6,400億円(2023年) |
10位 | 李寧(リーニン:Li Ning) | 中国 | 約5,800億円(2023年) |
11位 | ミズノ(Mizuno) | 日本 | 約2,403億円(2025年3月) |
12位 | ヨネックス(Yonex) | 日本 | 約1,383億円(2025年3月) |
ナイキとアディダスの2強体制は依然として続いており、3位以下とは大きな差があります。
■ トップ2の圧倒的構造
ナイキ(米国)とアディダス(ドイツ)が圧倒的なシェアを占め、その他メーカーとの差が大きい。
ブランド力、グローバルマーケティング、スポーツイベントとの連携が強み。
■ 世界第3位グループ(実質3〜7位)
プーマ、ルルレモン、スケッチャーズ、ニューバランス、アンダーアーマーが拮抗。
カジュアルファッションやライフスタイルとの融合、特定ジャンル(ランニング・トレーニング)への集中展開が共通点。
■ アシックス(日本)
レトロデザインの「オニツカタイガー」がファッション性や機能性が評価され海外で大人気となり、ブランド価値を押し上げた。
一方で、世界ランキングでは中堅ポジション。成長力はあるが、ライフスタイル領域の拡充が鍵。
■ ミズノ(日本)
国内でのブランド力や技術力は高いが、タウンユース商品が少なく売上が伸び悩む。
2022年に大阪の本社隣に研究所を新設し、新商品開発での巻き返しを目指す姿勢が見られる。
■ ヨネックス(日本)
バドミントン用品の世界的需要増加により、急成長。
中国代表チームの国際大会での活躍が追い風となり、売上が大幅増。国内3位に食い込む快進撃。
順位 | 会社名 | 年間売上高 |
1位 | アシックス | 6,785億円(2024年12月) |
2位 | ミズノ | 2,403億円(2025年3月) |
3位 | ヨネックス | 1,383億円(2025年3月) |
4位 | ゴールドウィン | 1,323億円(2025年3月) |
5位 | デザント | 1,269億円(2024年3月) |
6位 | ゼット | 553億円(2025年3月) |
7位 | SSK CORPORATION | 464億円(2024年7月) |
現在のスポーツ用品は、ファッショナブルで街着できるスポーツウェアとタウンシューズの売上高比率が高くなっている。
日本スポーツ用品メーカーは技術力・素材開発・機能性などは高いが、ファション性が弱い。それが世界的メーカーと比較して売上高が少ない原因となっている。
しかし、日本のスポーツ用品の市場規模は、アメリカに次ぐ世界第2位であり、売上高の挽回の可能性は十分にある。
- ナイキはオニツカタイガー(アシックスの前身)の米国の輸入代理店だった。
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- 2021年2月16日、業績不振のリーボック(Reebok アメリカ)を売却すると発表
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- プーマはアディダスの創業者の兄弟が創業したドイツ企業。
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- アンダーアーマー(under armour)は、日本では知名度は低いが、欧米での売上高は多かった。
- 最近は日本でも認知度が上がってきたが、逆に欧米では売上が伸び悩んでいる。
- 直販事業(DTC Direct To Consumet)が行き詰まっている。
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現在約5,000億円(45億ドル)の売上高を2023年に7,700億円(70億ドル)に増加させる計画を持っている。そのため、アメリカ市場に次ぐ日本市場での売上高を増加させられるかが鍵となる。
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- アシックスはシューズに注力したことで、野球などの運動用具に注力してきた「ミズノ」よりも売上高を伸ばしてきた。
- しかし、2017年頃から、ナイキやアディダスの「厚底シューズ」の販売が好調になり、アシックスは「厚底シューズ」に乗り遅れ売上がやや低迷した。
- 2021年東京オリンピックのゴールドパートナー(スポーツ用品)となっており、巻き返しを図る。
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- ミズノはプロユースの運動用具の評価が高いが、野球人口、ゴルフ人口の減少により運動用具の売上高が減少している。
- また、ファション性に弱く、街で着れるような商品(タウンユース)が少ないことも売上低迷の原因となっている。
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- ゴールドウィンは「ザ・ノース・フェイス・ブランド」の売上が好調で会社全体の売上高を押し上げている。
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