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そうりゅう型潜水艦のソナーは後方を探知できない?

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2021年2月8日、そうりゅう型潜水艦「そうりゅう(SS-501)」が香港船籍の貨物船「オーシャン アルテミス(51,208トン)」と衝突した。

引用・参照 朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/ASP2J6FB0P2GUTIL03T.html

そうりゅうは、潜望鏡深度まで浮上(露頂)する途中で、右舷後方から接近した貨物船「オーシャン アルテミス」に「追突」されたと思われる。

もちろん、陸上の自動車事故と異なり、水中から浮上した潜水艦を貨物船は回避できないので貨物船に非はない。
  • 潜水艦のソナーは艦首に設置されており、潜水艦の後方は探知できない範囲(バッフル)がある。
  • そのため、潜水艦は浮上する場合、90度ずつ針路を変えて4回(90度×4回=360度)ソナーで安全を確認している。

「そうりゅう型」はX型舵を採用しているので、従来の十字型舵より旋回半径は小さいが、それでも、360度旋回して安全を確認する(バッフルチェック)のに時間がかかる。

露頂時の潜水艦の速度は4ノット(時速約7km)と予想され、速度が遅いため舵が効きにくい。

当ブログの予想では、そうりゅうは、全周の安全を確認したが、練度が低くバッフルチェックに時間がかかり、その間に貨物船が接近してきたと思う。

ちなみに最新鋭潜水艦「たいげい」は艦首型アレイ(BOW ARRAY)、えい航型アレイ(TOWED ARRAY)、側面型アレイ(SIDE ARRAY)の各ソナーからの信号を処理し敵艦艇の運動解析を自動的に行い、戦闘指揮のレコメンドを行う高度なシステムを採用する。(SIGNAL PROCESSOR)
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