2017年1月9日の午後9時の「ニュース番組」の沖縄の成人式の報道に違和感を感じた。
まず、全国各地の成人式の話題があり、沖縄の成人式についても報道があった。
午後9時のニュース番組では「2017年1月9日(月)の嘉手納空港の米軍機の飛行映像」と、「2017年1月8日(日)の沖縄の成人式の映像」を流した。
なぜ、「2017年1月9日(月)の嘉手納空港の映像」と「2017年1月8日(日)の成人式」と違う日の映像を流したのか?
成人式の話題であれば「2017年1月8日(日)の嘉手納基地の映像」と「2017年1月8日(日)の沖縄の成人式の映像」を流せばいいはずだ。
日曜日は米軍機は飛行しない
米軍は週休2日、日曜日は基本的に飛行訓練はない。
沖縄の嘉手納基地が見える「道の駅かでな」に行ったことがある。その日は米国の祝日だったため、嘉手納基地の動きはなく、1時間待っても米軍機は1機も飛行しなかった。
つまり、2017年1月8日(日)は日曜日だったから、嘉手納基地を飛行する米軍戦闘機の映像が撮影できなかったのだろう。
もしかすると、テレビ局は「米軍は日曜は飛行しないこと」を知っていて、2017年1月9日(月曜日)だけ嘉手納基地に撮影に行ったのかもしれない。
テレビ局は「米軍戦闘機が飛行する中の沖縄の成人式」という映像を撮影したかったのだろう。しかし、2017年の沖縄の成人式は日曜日だったため、日曜日は休みの嘉手納基地の「爆音で飛行する米軍戦闘機の映像」が撮影できなかったのだろう。
テレビ局のミスリードではないか?
沖縄への本土からの観光客は多くなっており、「道の駅かでな」も観光客のレンタカーで駐車場が満車になるくらいだ。
で、日曜日に「道の駅かでな」に行って、米軍機が飛行しないということに気づく観光客も多い。
テレビ局は、本土の観光客はそんなことを知らないと思って印象報道をしているのだろう。
「月曜日の嘉手納基地の映像」と「日曜日の成人式の映像」をつなぎ合わせて「米軍戦闘機が飛行する中の沖縄の成人式」というテレビ局のストーリーに沿った印象報道ではないか?
これは、放送局に公平中立義務を課した放送法4条に違反する報道ではないか?
放送法4条
放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
一 公安及び善良な風俗を害しないこと。
二 政治的に公平であること。
三 報道は事実をまげないですること。
四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること