築地市場の豊洲移転問題
出典 東京都
石原慎太郎氏(84歳)は2017年3月20日の東京都議会の百条委員会で「2年前の脳梗塞の後遺症でひらがなも忘れた」と告白した。
そもそも、築地市場から数キロ圏内に移転可能な土地はほとんどない。
- 太田市場への統合は無理
- 築地再整備は無理
- IHIの工場跡地はすでに再開発が始まってしまった
- 晴海地区の面積は小さすぎる
結局、だれが考えても豊洲移転しかなかった。
最終判断したのは東京都議会
実際の事務フローは、都庁の事務職員が協議を積み上げて、築地移転案件を都知事まで上げてくる。
知事は下から上がってきた築地移転案件を裁可して、最終的には東京都議会の予算承認を経て豊洲の土地を購入した。
百条委員会で当時の都知事だけの責任を追及するのは、あまりにも不公平だ。
現実的には都知事が豊洲移転を決断しても、東京都議会で予算が不承認となれば、豊洲の土地は購入できなかった。
したがって、百条委員会は豊洲移転予算を承認した当時の都議会議員も証人喚問すべきではないか?
環境基準のミスリード
豊洲市場の地下水から、環境基準の100倍の有害物質が出たという報道がある。
しかし、メディアによっては、「飲用水」の環境基準の何十倍と報道している。
この地下水は人が飲むわけではない。しかも、地下水の上、4m~6mにコンクリートの床があって、その上で水産物を取り扱う。
築地市場の地下水の検査をしてはどうか?
築地市場の地下には水爆マグロが埋まっている。しかも、ねずみが繁殖するなど築地市場の衛生環境がいいとは言えない。
築地市場と豊洲市場の地下水の検査をしてどちらが安全が冷静に判断すべき時期に来ている。
小池都知事は機能不全か?
豊洲市場移転問題が浮上してから半年、小池都知事は豊洲移転問題について前知事の責任ばかり追及して、現都知事として何も仕事をしていない。
- 豊洲に移転するのか?
- 築地再整備か?
小池知事は判断を先送りにしているに過ぎない。
まとめ
小池都知事は築地移転問題を前都知事の責任にして棚上げして2017年7月の東京都都議会選挙まで決断を回避する可能性がある。
小池都知事が築地移転問題を先送りするのは、いわゆる「小池新党」が都議会選挙で勝利するためだと思われる。
もしそうなら、小池都知事は、脳梗塞の後遺症ある84歳の老人一人の責任にして、現都知事として判断を先送りしていると見られる可能性がある。
そうなると、7月の東京都都議選で小池新党は逆風を受ける可能性がある。