- 菅義 偉 (官房長官)
- 岸田 文雄 (政調会長)
- 石破 茂 (元幹事長)
- 茂木敏充 (外務大臣)
- 安倍首相 → 嫌い → 石破 茂(元幹事長)
- 二階幹事長 ← 対立 → 菅 義偉 (官房長官)
当初、菅氏は安倍首相を支える姿勢だったが、令和になったころから「次期首相」をねらうようになったと言われる。
菅氏自身は無派閥だが、無派閥議員40人をまとめており、その数の力で菅原前経済産業大臣、河井前法務大臣の2名を入閣させた。
しかし、両名とも大臣の器でなく就任後すぐに辞任しており、安倍首相の信頼をなくし求心力も低下している。
最近、親中派「二階氏」も取り込み多数派工作をしていると言われる。今後、犬猿の仲の「麻生氏」からも支持を取り付ければ、次期首相になる可能性が高い。
伊勢志摩サミット(2016年)を安倍首相とともに成功させ、オバマ大統領の広島訪問という外交成果を上げ、次期首相候補としては最有力と思われていた。
安倍首相が次期首相として支持する見返りに2018年の自民党総裁選への立候補を断念したという噂もあり、2021年の自民党総裁選には安倍首相の支持を得て出馬する本命候補とされる。
しかし、新型コロナウイルス対策で安倍首相に人気が低下、岸田氏が提案したとされる30万円支給案も公明党から反対されるなど、状況は悪化している。
そもそも、安倍首相は憲法改正を成し遂げた後、岸田氏に禅譲するつもりだったと思われる。憲法改正が実現していないので、安倍首相が岸田氏に禅譲することはない。
次期首相候補の中で唯一、安倍首相と距離を置く政治家だ。旧田中派の流れを組む政治家で首相になる野心がはっきりしている。
しかし、田中角栄氏ほどの人望もなく、安倍首相を支えて後継者になるという考えもない。むしろ、反安倍勢力を集結し次期首相の座を狙っている。
安倍首相は適材適所に大臣を就任させており、留任が多い。従来の派閥力学であれば衆議院議員当選5回で大臣になっていたが安倍政権ではそうなっていない。そこに不満をもつ議員も多い。
石破氏の人望は薄く衆議院議員20人くらいの小派閥しかまとめきれていないが、安倍長期政権でポストに恵まれていない議員の支持を得れば、首相になる可能性もある。
しかし、安倍首相が嫌っており、国会議員の支持は増加しないと見られ、首相就任の可能性は低い。
一般的には知名度が低いが、自民党内で政治手腕は評価されている。ただ、麻生派であり、麻生氏が菅氏を推せば、立候補すら難しい。
外務大臣として着実に実績を上げたが、防衛大臣就任後は目立った活躍がない。また、脇が甘いので、首相になる可能性は低い。
ただ、菅官房長官は岸田氏とそりが合わず、次期首相として同じ神奈川県の河野氏を推す可能性がある。
一部の国民からの人気は高いが、現在のところ、本人もすぐには首相になる気持ちはない。しかし、政局によっては「推されて」首相になる可能性はあるかもしれない。
ただ、環境大臣に就任したことで「政治能力が低い」という評価が広まっており、首相就任の可能性は以前よりも低くなった。
橋下氏は知名度も高く国民の人気もそこそこある。
一方、他の次期首相候補の知名度は相対的に低く、橋下氏が「日本維新の会」から再び政治家に復帰し、自民党と日本維新の会が連立政権を作れば、突破力を生かして一気に首相に就任する可能性はある。
但し、政策や外交に安定感がないので、本命候補とは言い難い。
新型コロナウイルス対策で知名度が全国的に高くなった。細田派(安倍首相出身派閥)と麻生派が自民党から分裂し、日本維新の会と連立政権を目指し総選挙を戦うなら「選挙の顔」となりえる。
ただ、大臣経験がないため、いきなり首相就任の可能性はほとんどない。しかし、政治能力は小泉進次郎氏よりも高いとされ、次期政権で入閣し、その次の政権で首相就任の可能性はあるかもしれない。
- 菅 義偉 (官房長官)
- 岸田 文雄 (政調会長)
- 石破 茂 (元幹事長)
- 茂木 敏充 (外務大臣)
緊急事態であり、首相経験のある麻生氏が2020年~2021年の総選挙までの短期の首相に就任するのではないか?
安倍首相、菅官房長官、二階幹事長は「石破氏の首相就任の阻止」で一致していると見られ、自民党員、党友による投票が省略されたので石破氏の首相就任の可能性は低い。
首相には任期の制限はないが自民党の総裁任期には期限があり、安倍首相が自民党総裁を退任すると首相も辞任することになる。
2018年9月20日の自民党総裁選挙で安倍首相が勝利し、自民党総裁の任期は2021年9月までとなった。(総裁任期は連続3期9年に延長された)
安部政権を支えているのは、麻生財務大臣、菅官房長官、甘利氏の3人だ。彼らの特徴は首相就任の野心がないことだ。
(但し、菅官房長官については豹変し次期首相の座を狙っているという観測がある。)
これにより、安倍政権は閣内の権力闘争のために無駄な力を使うことなく、全力で、国政、外交に当たることができた。これが安倍政権が長期政権となっている理由のひとつだ。
ポスト安倍は「岸田政調会長」と「石破元幹事長」が有力だった。しかし「石破氏」は党内で人望が薄く、反安倍勢力をまとめきれず自身の党内勢力は縮小している。
一方、岸田 文雄(政調会長)も国民からの人気がない。
2019年9月の安倍内閣改造では、菅官房長官の意見が尊重された。菅氏は同じ神奈川県選出の「河野太郎氏」と「小泉進次郎氏」を推す可能性があった。
しかし、安倍首相は「小泉進次郎氏」を首相後継者にする気はない。もし、首相後継者にするならば「官房副長官」に任命して帝王学を学ばせるはずだ。
稲田前防衛大臣も有力候補だったが、国民の人気が完全になくなり、首相の可能性はない。
小池百合子都知事は、一時人気がなくなったが、新型コロナ対策で存在感を示しているが、自民党内での評価は低く次期首相の可能性は低い。
橋下氏は日本維新の会に復帰すれば首相就任の可能性はあるが、政治家として安定感にかける面がある。
小泉進次郎環境大臣は10年という長いスパンであれば、首相の可能性は十分にあるが、2020年9月という近い将来ではその可能性は低い。
吉村大阪府知事がダークホースとして次期首相候補に浮上してきたが、首相になるには大臣経験がないことが不安材料。また「細田派(安倍首相)と麻生派」が自民党から分裂することが前提になるので、その可能性は今のところ低い。
自民党総裁選では、国会議員(衆議院と参議院)1人につき1票が割り当てられる。2018年の自民党総裁選では、一般党員票は国会議員票と同数となった。
国会議員票 | 397票 | 派閥 | 人数 |
細田派(清和政策研究会) | 97人 | ||
麻生派(志公会) | 56人 | ||
竹下派(平成研究会) | 54人 | ||
岸田派(宏池会) | 46人 | ||
二階派(志師会) | 47人 | ||
石破派(水月会) | 19人 | ||
石原派(近未来政治研究会) | 11人 | ||
無派閥 | 67人 | ||
小計 | 397人 | ||
一般党員票 | 397票 | ||
合計 | 794票 |
第1回投票で過半数(398票以上)を得た候補者がいると、「自民党総裁」となる。過半数獲得者がいない場合は「上位2人による決戦投票」が実施される。