【米空軍F15自衛レーザー試験へ】米空軍は、F15戦闘機に搭載する自衛用レーザー兵器の試験を今夏から始めると明かした。レーザー装置を戦闘機に搭載してドローンや巡航ミサイルを撃墜する能力を調べる。 https://t.co/sgJitAV49c
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年3月20日
2017年12月、米国防総省は「ロッキード・マーチン」(Lockheed Martin)と2021年までにF-15戦闘機搭載用レーザー兵器開発に関する契約を締結した。
レーザー兵器は最大級の工業用レーザー(10kw)の5倍となる50kwの出力を念頭に開発し、最終的には100kw~150kwを目標としている。
ボーイング YAL-1レーザー
ボーイングはすでに、「大型旅客機ボーイング747」に「化学レーザー」を搭載し、レーザー兵器の試験を行っている。しかし、小型化の目途が立たず、また高コストなどの理由もあり、2011年に計画中止になった。
ボーイング HEL-MD レーザー
ボーイングは、「半導体レーザー」を小型化し「HEL-MD レーザー」(出力10kw)を開発、自走式車両に搭載した。
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今回、F-15に搭載するレーザー兵器は、ボーイングが自走式車両に搭載した「HEL-MD レーザー」(出力10kw)と同じ出力だが、航空機に搭載できるようにさらに小型化したものと思われる。
ドローンは製造コストが1万ドル(100万円)程度だが、それをF-15の空対空ミサイル(1億円以上)で迎撃すると費用対効果が悪い。
また、ドローン1,000機で飽和攻撃されると、F-15は空対空ミサイルを打ち尽くし基地に帰還するしかない。
将来、ドローンなどの無人機に対応するための低コスト迎撃兵器として「レーザー兵器」を開発するものと思われる。