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国際情勢・防衛

中国空軍、戦闘機は夜間飛行できない?

2017/12/26

夜間飛行は高度な飛行技術が必要

民間航空機は普通に夜間でも飛行しているので、夜間飛行は特別なことではないと思う人が多いだろう。

しかし、それは民間航空機は予め入力した航路をオートパイロット(自動操縦)で飛行しているからだ。

戦闘機は決まった航路を飛行するわけではなく、他国のスクランブル機が接近してくるとパイロットは自ら操縦して航路を変更しないといけない。

ヘリコプターの遊覧飛行に乗ったことがあるが、1.5~2G程度の軽い旋回で完全に上下の感覚を失った。

戦闘機の急旋回時は7~8Gに達する。2~3回急旋回を繰り返すと、プロのパイロットでも上下の感覚を失うことが多い。

このことを専門用語でバーティゴ(空間識失調)という。

どの方向が上空か海面か全くわからなくなると墜落の危険性が高まる。

夜間の海上飛行では目標物が少ないので、さらに上下を認識することが困難になる。

現時点では、中国空軍の技術は未熟で夜間に海上で空中格闘戦(ドッグファイト)をする能力はないと予想される。

 

中国海軍空母「遼寧」艦載機「殲-15」夜間発艦せず

2017年1月3日、中国海軍空母「遼寧」は遠洋訓練のため台湾近辺を航行していた。台湾空軍は夜間に航空機を飛行させて、中国空母「遼寧」の防空能力を試した。

しかし、中国空母「遼寧」からは艦載機「殲滅-15(J-15)」は発艦しなかった。

 

那覇基地では夜間のスクランブルが少ない?

2016年 那覇空港で撮影

那覇空港には自衛隊基地があり、F-15、P-3C、E-2Cなどが配備されている。たまたま、沖縄にいた時、中国空軍機とスクランブルした自衛隊F-15が接近との報道があり那覇空港に行ってみた。

しかし、報道とは違って午前7~8時の那覇空港は、P-3Cの着陸が多かった。そこから推測すると日本の自衛隊は、夜間は中国軍艦、潜水艦を警戒監視するためにP-3Cを飛行させて、早朝に那覇空港に帰港させているようだ。

また、個人的経験からだが、夜間に航空自衛隊のF-15がスクランブル発進することは少ない。これは、夜間に中国軍の戦闘機Su-27、Su-30が尖閣周辺を飛行することは少ないからだと予想される。

 

2014年サーチナが中国軍の夜間飛行訓練を報道

中国情報サイト「サーチナ」が「解放軍Su-27が雨が降る中で夜間飛行 全天候作戦能力を鍛える」と報道した。

自衛隊のF-15が夜間飛行してもニュースにならないが、中国では、中国空軍が夜間飛行訓練しただけでニュースになる。

つまり中国軍にとって夜間飛行はそれほど困難なミッションということだ。

特に、海上夜間飛行は地上の目標物が少ないので難易度が高い。現在の中国空軍のパイロットの技術では、夜間の海上飛行はほとんど不可能だろう。

 

まとめ

中国軍のプロペラ情報収集機が尖閣周辺を夜間飛行することはあっても、中国軍の戦闘機Su-27、Su-30が夜間飛行することは今のところ可能性は少ない。

現在の中国軍には、50~100機で夜間海上飛行作戦をする能力はないと考えられる。



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