2026年3月20日時点で、日本の石油備蓄は合計241日分とされています。
内訳は以下の通りです。
- 国家備蓄 :146日分
- 民間備蓄 :89日分
- 産油国共同備蓄 :6日分
- 合計 :241日分
一見すると、日本は「約8か月分の石油を確保している安全な国」に見えます。しかし、この数字を詳しく見ていくと、実は単純に安心できる話ではないことが分かります。
国家備蓄「146日分」の実態
国家備蓄146日分は、製品換算で約4,112万キロリットル(約2億5,860万バレル)とされています。
ここから逆算すると、
- 1日分:約177万バレル
となります。
日本の石油消費量とのズレ
一方で、日本の石油消費量は、
- 約337万バレル/日(2023年の統計)
- 約250万バレル/日(別ソース)
とされています。
ここで重要なのは、
- 備蓄ベース:177万バレル/日
- 実際の消費:250〜337万バレル/日
つまり、備蓄の「1日分」は実際の消費よりかなり少ないのです。
なぜこんなに差があるのか?
その前に、備蓄日数は、IEA基準と日本の備蓄法により算出機基準が異なります。
- IEA基準:石油タンクのデッドストックを控除して日数を計算
- (日本の)備蓄法基準:デッドストック分も含めて日数を計算
この結果、日本の備蓄法基準の方が17%も備蓄日数が多くなります。

出典 石油備蓄の現状について(資源エネルギー庁)
石油消費量=原油+ナフサ?
石油備蓄量=原油(ほとんど)
石油消費量=原油+ナフサ(輸入)
ということかもしれません。
つまり、
石油備蓄量=1日当たり180万バレル
石油消費量=原油180万バレル+ナフサ60万バレル=240万バレル
BP/EI統計では日本の石油消費量は
2005年:538万バレル
2024年:325万バレル
です、2025年も減少したとしても1日300万バレルと推定されます。
当ブログの集計では、石油消費量(原油+ナフサ)=240万バレルでまだ、60万バレルの乖離があります。
英経済紙「フィナンシャルタイムズ」(FT)は日本の備蓄量95日と掲載
日本の戦略国家備蓄は約2.85億バレルで、消費量約300万バレルの約95日分
| 項目 | 日本政府の発表(254日) | 国際評価(95日) |
|---|---|---|
| 分母(消費量) | 177万BD/日(備蓄法上の値) | 300万BD/日(実際の消費) |
| 分子(備蓄量) | 国家+民間+共同 | 国家備蓄のみ |
| 民間在庫 | 全量カウント | 運転在庫は除外 |
| 共同備蓄 | 半分カウント | カウントしない |
実質的な「耐久力」はどれくらいか?
仮に、
- 消費量:300万バレル/日
- 備蓄量:4.2億バレル(241日分×177万バレル)
とすると、140日程度しかありません。
もちろん、個人ブログによる単純な試算なので、間違っているかもしれませんが、
