2016年12月13日、在日米軍のMV-22が沖縄県の海岸に不時着・大破した。その原因はなんだったのか?
当時の沖縄県北部の気象条件
2016年12月13日に、沖縄県の北部国頭村のホテルに滞在していた。当日の日中は風も穏やかで快晴だったが、夜になり突然、強風が吹きだした。不時着現場から約30km離れた国頭村でも風速10mはあった。
当然陸上よりも海上の方が風は強くなる。当時の海上では風速15m~20mだった可能性が高い。
MV-22オスプレイは沖縄県周辺で空中空輸訓練を行っていた。オスプレイは飛行機のようにプロペラを翼の前で回転させていた。空中給油機から伸びた給油ホースが強風にあおられてオスプレイのプロペラと接触し、切断された。
給油ホースには、金属製の給油口や飛行機の尾翼のような安定板がついているので、給油ホースの切断でそれらの金属製の部品でオスプレイのプロペラや機体が損傷したと思われる。
その後、辺野古のキャンプシュワブに着陸しようとしたが、数キロ手前の海上に不時着、大破した。
この周辺の海は水深2m~5mと浅く、オスプレイのパイロットが機体をコントロールして浅い海に不時着させたと考えられる。
不時着か墜落か?
通常、ヘリコプターが上空数百mから墜落したならば、死亡事故になることが多い。今回、オスプレイは空中給油を行っていたので高度は500m~1,000m以上だったと推定される。
500m~1,000mから墜落したなら、死亡事故になっていたはずだ。それが死者が出なかったのだから、「不時着」と表現する方が適切だ。
沖縄人の反応
オスプレイ不時着のニュースに対して、沖縄人が抗議して街中でデモをしていることはなかった。当時の強風は沖縄にいた人間なら知っているわけで、オスプレイが不時着しても、不思議ではないと思っているだろう。
この不時着でオスプレイの機体の不具合を予想するなら、それは当時、沖縄に滞在せず東京の社内のデスクで適当な記事を書いている人間だろう。