国際情勢・防衛

防衛省、新型高速滑空弾と新型誘導弾を開発へ

2017/11/20

防衛省は2018年度の概算要求に、新たに島嶼防衛用「高速滑空弾」と島嶼防衛用「新型対艦誘導弾」の要素技術の研究費を盛り込んだ。

 

高速滑空弾


出典 防衛省

「高速滑空弾」は、ロケットモーターで超音速まで加速し、その後、弾頭を分離する。

分離された弾頭は、敵に迎撃ミサイルをかわすために不規則に飛行しながらGPS誘導などで精密誘導されると思われる。

宮古島から尖閣列島までは170kmなので、200km~300kmの射程となる可能性がある。

垂直に発射され、高度数十kmの高高度で滑空弾を分離しマッハ5以上で着弾すると思われる。

発射後、高度数十kmまで上昇する仕様なので、弾頭が重くなると強力なロケットが必要でミサイルの値段が高くなるので、弾頭重量を少なくするものと思われる。

また弾頭は飛行機のような形状なので、多くの爆薬のを搭載することができないので爆薬量は250kg程度と思われる。

敵の陸上の戦車、装甲車を破壊するには目標物が小さ過ぎる。また中国の戦車や装甲車は1億円以下なので、新型滑空弾のコストが数千万円ならば費用対効果が悪すぎる。

島嶼防衛用というのはやや疑問が残る。敵の艦船を目標とする対艦ミサイルか、あるいはもっと大きな地上目標を攻撃するミサイルの可能性が高い。

予算は100億円となる。

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アメリカが開発している超音速滑空弾「Falcon HTV-2」(ファルコン)

中国も滑空弾を開発しているようだ。

「極超音速滑空飛翔体」と呼ばれ、マッハ5~10の速度で飛ぶ。極超音速兵器は弾道ミサイルに搭載して発射され、途中で分離して極超音速で滑空する。方向を変えることもできるため迎撃は極めて困難とされている。

引用 http://www.sankei.com/world/news/170226/wor1702260021-n1.html

 

新型対艦誘導弾


出典 防衛省

防衛省のイラストを見ると巡航ミサイル(クルーズミサイル)のような形をしている。

巡航ミサイルと言うと「トマホーク」が有名だが、防衛省のイラストはトマホークと明らかに形状が異なる。

アメリカ軍の空中発射型巡航ミサイル「AGM-86」に似ている。

日本が開発する巡航ミサイルの射程はトマホークのような2,000kmではなく、数百kmと予想されるため、射程圏内まで敵に近づく必要がある。

護衛艦で敵に近づくには速度が遅すぎるので、P-1哨戒機などから空中発射するタイプと予想される。

ステルス化して、敵の迎撃ミサイルをかわして着弾するようになっている。

イラストでは上部に空気取り入れ口(エアインテーク)があり、ジェットエンジンを使用し、大型翼により射程距離を伸ばしていると予想される。

当ブログの予想では、那覇から尖閣列島までの約400km程度の射程になると思われる。

予算は77億円となる。
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新型ミサイル導入の背景

2016年8月の報道では、2023年に射程300kmの新型ミサイルを開発し配備するとされる。

これは12式地対艦誘導弾の後継ミサイルで、今回発表された「滑空弾」や「誘導弾」(巡航ミサイル)とは異なると思われる。

 

なぜ、新型ミサイルを開発するのか?

中国が射程400km・マッハ6のロシア製地対空ミサイル「S-400」を配備する方針であることが背景にある。

中国大陸から尖閣列島までは330kmで、中国大陸に「S-400」を配備すれば、空自のF-15J戦闘機、F-2戦闘機は尖閣列島に近づけなくなる。

F-15Jの最高速度はマッハ2.5、F-2はマッハ2.0であり、ロシア製ミサイル「S-400」がマッハ6で飛行してくるので逃げ切れない。

そのため、射程距離200km~400kmの新型ミサイルを開発し、S-400の射程外から攻撃する必要があった。

 

中国空軍の増強

中国空軍は第4世代機であるSu-27とSu-30を合計150機、さらにSu-27を原型としたJ-11を100機、J-10も200機と合計450機を保有している。

空自の第4世代機はF-15Jの改修機100機とF-2の88機の合計188機しかない。

戦闘機単体の性能はSu-27とF-15Jは互角なので、戦闘機だけを考えると空自に勝ち目はない。

しかし、空自は早期警戒管制機AWACSを4機保有機しており、かろうじて、航空優勢を維持できいる。

中国は射程400km・マッハ4の空対空ミサイル「PL-15」を実戦配備しており、空自のAWACSを攻撃する作戦なので、空軍力で空自が航空優勢を失う可能性がある。

https://news24-web.com/tomahawk-jpn



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