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インドネシア高速鉄道、豪潜水艦受注失敗、他国は高性能を必要としていない

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2015年、インドネシア高速鉄道の受注に日本は失敗、さらに2016年、豪潜水艦受注にも失敗した。

日本は高性能であれば、それだけで売れると判断しているが、他国はそれほど高性能を要求していない。インドネシアの場合、現行の運賃は約1,000円程度なので、日本の300km/h新幹線が建設されて、運賃が5,000円になれば庶民は乗れない。したがって中国の提案する低予算の200km/hの中速鉄道の方が魅力的な提案と言える。

オーストラリアの潜水艦選定も、2015年9月にターンブル政権になった時点で、高性能の潜水艦よりも、現地生産率の高いことが第一条件になっていた。日本はその変化を見逃した。

そうりゅう型潜水艦はNS110という溶接可能な鋼鉄としては世界最強強度の鋼鉄を使用する。したがって、現地生産率を上げるには溶鉱炉から建設する必要がある。それは無理な話だから、前モデルの「おやしお型」をベースに現地生産率の高い新造潜水艦を提案すべきだった。

アメリカも高性能な第5世代ステルス戦闘機F-22は同盟国にも輸出せず、F-22よりも性能は劣るが現地生産率の高いF-35を輸出している。そのような柔軟な考えが日本側に不足していたと言える。

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