橋下氏がいなくなって「おおさか維新」が迷走している。
衆議院補欠選挙 京都3区で敗退
2016年4月24日の衆議院補欠選挙 京都3区で「おおさか維新」の候補が落選した。京都という土地で「おおさか」という他都市の地名の政党が受け入れられなかったと言われる。
全国政党を目指す動き
「おおさか維新」は名古屋の「減税日本」との合流を模索している。また、関東地方への布石として、旧みんなの党代表の渡辺喜美元衆議院議員を「おおさか維新」に入党させ、2016年夏の参議院比例区で出馬させる。
東京、名古屋、大阪の三大都市圏での地盤を固める方針。
2025年大阪万博誘致へ
大阪府の松井知事(おおさか維新)は2025年の国際博覧会(万博)の誘致を目指す方針。
世界的に二大政党制が揺らいでいる
世界的には2大政党制が揺らいでいる。例えばイギリスでは、2015年の総選挙でスコットランド国民党(SNP)はスコットランド地方の議席数59のうち56議席を獲得した。
保守党と労働党という2大政党が官僚主義的になり、国民の意見を反映しない状態になってきたのが理由だ。
政党名 | 議席数 | 議席率 |
保守党 | 331 | 53% |
労働党 | 232 | 37% |
スコットランド国民党 | 56 | 9% |
自由民主党 | 8 | 1 |
イギリス独立党 | 1 | |
緑の党 | 1 | |
合計 | 629 | 100% |
まとめ
アメリカ大統領選挙も本命候補は苦戦している。アメリカ民主党のサンダース候補は、共産主義的で従来の民主党の政策とは大きくことなる。
日本の場合も今後、地域政党が躍進する可能性が高い。しかし、「おおさか維新」が世界的流れとは反対に全国政党になろうとしている。しかも、万博というイベントで票を集める程度の政策しか打ち出せない。これでは、支持を失うだけだ。
衆議院大阪選挙区は19区ある。2014年の衆議院選挙で小選挙区と比例区の合計で13議席を獲得した。これは公明の衆議院議員35人、共産党の21人と比較しても見劣りはしない。法案提出には20人以上が必要だが、それはなんとか他政党と協力しればいい。
「おおさか維新」は大阪で議席を固めればいい。兵庫や京都は無所属候補を応援するという形にすればいい。今のまま、全国政党になろうとしては地域政党というメリットを失うだけだ。