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世界最小ロケット(SS-520)JAXAとS-400(ロシア)ミサイルと比較

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日本の「SS-520ロケット」は、第1段ロケットS-520と第2段ロケットを組み合わせた全2段式固体燃料ロケットで、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の傘下、ISAS(宇宙科学研究所)が開発した。

2段式SS-520ロケットは高度800kmに140kgのペイロードを打ち上げることができる。さらに、第3段ロケットを搭載し、重量4kgまでの超小型衛星を地球周回軌道に投入できる。

2017年1月15日、「SS-520 4号機」は鹿児島県内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられたが、通信が途絶えたため、打ち上げ失敗となった。

2018年2月3日、「SS-520 5号機」は、鹿児島県内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられ、超小型衛星「TRICOM-1R」(重量3kg)を高度180km~1,500kmの地球周回軌道に投入することに成功した。

 

ロシア製S-400地対空ミサイルとの比較

JAXAの「SS-520」ロケットは、ロシア製地対空ミサイルS-400と性能が似ているので比較してみた。

SS-520(ISAS日本) S-400(ロシア)
全長 9.65m 10m(推定)
直径 0.52m 0.6m~0.8m(推定)
重量 2,600kg 1,800kg
ペイロード(低軌道) 140kg(高度800km) 180kg(高度185km)
ペイロード(地球周回軌道) 4kg(高度2,000km)
射程 800km~1,600km(予想) 400km
費用 1発5億円(5号機)

SS-520の射程は公表されていないが、4号機(2017年1月15日)の第2段ロケットの落下予想地点は東京都の南、約400kmの「ベヨネース列岩」と予想されている。

このことから、SS-520打ち上げ地点の鹿児島県内之浦から少なくとも800kmは飛行できる。

もし、発射角度が45度ならば、射程は1,500km~2,000kmの可能性がある。

 

中国の反応

日本はここ数年で大型のM―Vロケット、中型のイプシロン、そして今回の小型ロケットSS―520と、軍用に転用できるロケットを次々と開発しているとした。

引用 レコードチャイナ http://www.recordchina.co.jp/b161458-s0-c10.html

中国メディアは「軍事転用」できると警戒感を持って報道している。

 

まとめ

SS-520は基本的には2段ロケットで、140kgのペイドードを高度800kmまで打ち上げられる。

つまり、3段目には140kgまでペイロードなら、搭載可能ということだろう。

もし、弾頭を載せたとしても140kgでは軍事用としてはかなり少ない。

例えば、敵基地攻撃可能なトマホークミサイルの弾薬量は250kg~1,000kgだ。

したがって、軍事転用するとしても、ロシアのS-400のような長距離地対空ミサイルのようなものになると思われる。

 

日本のロケット比較

SS-520 イプシロンロケット H-ⅡA
全長 9.5m 26m 53m
重量 2.6トン 95.6トン 286トン
費用 5億円 45億円(目標30億円)  100億円(標準型)
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