「そうりゅう型」潜水艦の潜航深度と性能【2018年10月 おうりゅう 進水】

一般に潜水艦の作戦深度は200m前後、中国の潜水艦も200~300mで作戦行動すると言われる。

海上自衛隊の潜水艦の潜航深度は公表されていない。しかし、海上自衛隊の潜水艦救難艇(DSRV)の飽和潜水深度は450mと公表されている。

さらに海上自衛隊は無人潜水艇(ROV)を保有しているが、この耐圧深度は1,000mとされる。

また海上自衛隊が保有する潜水艦発射89式魚雷の最大深度は900mとされることから、海上自衛隊の潜水艦の作戦深度は500m以上というのは間違いない。

そうりゅう型潜水艦には溶接可能な鋼材としては世界最高水準である「NS110鋼材」(耐力110㎏f/mm)が使用されている。これは計算上、水深1,000mの水圧にも耐えられる。

これらのことから、「そうりゅう型」潜水艦の潜航深度は700m~900mと推定される。

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「そうりゅう型」潜水艦の性能仕様

潜航深度700m~900m(推定)
全長84m
全幅9.1m
基準排水量2,900トン(5番艦以降2,950トン)
水中排水量4,200トン
水中速度20ノット(時速37km)
水上速度13ノット(時速24km)
乗員65名
建造費530億円~560億円(11番艦660億円)
AIP(スターリングエンジン)水中速度5ノット(時速9km)
AIP(リチウムイオン電池)
連続潜航期間(スターリングエンジン)3~4週間(推定)
連続潜航期間(リチウムイオン電池)1ヵ月(推定)

通常型潜水艦として、自衛隊の「そうりゅう型潜水艦」の性能は世界トップクラスと言える。

 

海上自衛隊「歴代潜水艦」の潜航深度(推定)

退役潜水艦

建造期間就役期間建造数計画数現役隻数推定潜航深度
ゆうしお型1976年~1989年1980年~2008年10隻10隻0隻450m
はるしお型1987年~1997年1990年~2017年7隻7隻0隻550m

 

現役潜水艦

建造期間就役期間建造数計画数現役隻数推定潜航深度
おやしお型1994年~2008年1998年~就役中11隻11隻9隻+練習艦2隻600m~650m
そうりゅう型2005年~2021年(予定)2009年~就役中9隻12隻9隻700m~900m
合計18隻+練習艦2隻

2018年3月現在、現役艦18隻+練習艦2隻の合計20隻となっている。

 

そうりゅう型潜水艦が世界最強の理由

他国の潜水艦は水深300mしか潜れないし、対潜水艦ミサイル(アスロック)も水深300~400mしか届かない。

そうりゅう型潜水艦は、水深700m~900mまで潜航でき、そこから水深300mの他国潜水艦を魚雷攻撃できる。

また、他国の潜水艦の魚雷は水深500mより深いところでは、水圧で圧潰するので水深700m~900mの「そうりゅう型」潜水艦を攻撃できない。

つまり、「そうりゅう型」潜水艦は他国の潜水艦から攻撃されることなく、一方的に攻撃できるのだ。

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そうりゅう型潜水艦のAIP

海上自衛隊そうりゅう型潜水艦(SS16)は非大気依存推進装置AIP搭載を搭載している。

これはスターリングエンジンで液体酸素と少量のディーゼルでエンジンを稼動、発電し推力を得るシステムだ。

従来型潜水艦の潜航期間は数日だったが、AIP搭載により潜航期間は3~4週間と大幅に延長された。

しかし、AIP使用時の水中速度は5ノット(時速9km)と遅く、またAIP装置は巨大で乗員の居住区画が小さくなるという問題点がある。

 

11番艦 おうりゅう

AIPの弱点を克服するため、「そうりゅう型潜水艦11番艦 おうりゅう」はスターリングエンジンを廃止しリチウムイオン電池(GSユアサ・テクノロジー社製)を装備した。(建造費660億円)

これにより、従来型艦(AIP使用時時速9km 5ノット)よりも、高速で潜航でき潜航日数も長くなった。

そもそも、「そうりゅう型潜水艦」はチョークポイントで待ち伏せするので、潜航中はそれほど移動しない。

スターリングエンジン搭載「そうりゅう型」でも3週間~4週間潜航できるので、リチウムイオン電池搭載「そうりゅう型」なら、1ヵ月程度潜航できるかもしれない。

 

2018年8月に海上自衛隊に納入される計画だったが、その頃には「おうりょう」は完成していた思われる。

ということは、既存潜水艦にも「リチウムイオン電池」を搭載できる可能性がある。

従来型「そうりゅう型潜水艦」をリチウムイオン電池に改修する可能性もあるのではないか?

 

そうりゅう型潜水艦の配備数と配備基地

艦名進水就役配備基地
1番艦そうりゅう2007年12月2009年3月呉基地
2番艦うんりゅう2008年10月2010年3月呉基地
3番艦はくりゅう2009年10月2011年3月呉基地
4番艦けんりゅう2010年11月2012年3月呉基地
5番艦ずいりゅう2011年11月2013年3月横須賀基地
6番艦こくりゅう2013年10月2015年3月横須賀基地
7番艦じんりゅう2014年10月2016年3月呉基地
8番艦せきりゅう2015年11月2017年3月呉基地
9番艦せいりゅう2016年10月2018年3月横須賀基地
10番艦しょうりゅう2017年11月2019年3月(予定)横須賀基地(予定)
11番艦おうりゅう2018年10月2020年3月(予定)
12番艦2019年(予定)2021年3月(予定)

2018年10月現在、「そうりゅう型潜水艦」は呉基地に6隻、横須賀基地に3隻が配備されている。

首都圏の横須賀基地よりも西日本の呉基地の方が配備数が多い。

これは尖閣列島に「そうりゅう型」潜水艦を派遣するためには、呉基地の方が距離的に近いからだ。

当ブログの予想では、尖閣列島周辺に「そうりゅう型潜水艦」2隻~3隻が24時間体制で防衛任務にあたっていると思われる。

「そうりゅう型潜水艦」は常に中国海警局船をロックオンしており、日本の首相が自衛隊法76条の防衛出動を発令すれば、中国海警局船をいつでも撃沈できる状態にあると思われる。

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海自潜水艦を16隻から22隻体制へ

海自自衛隊は現役16隻+練習艦2隻の18隻体制だったが、2020年度(2021年3月)には現役22隻+練習艦2隻の24隻体制になる予定。

2020年度の予想配備数

型級現役練習艦合計
おやしお型9隻2隻11隻
そりゅう型12隻12隻
次期潜水艦1隻1隻
合計22隻2隻24隻

2021年度以降は次期潜水艦の就役と同時に順次「おやしお型潜水艦」を退役させる。

 

原子力潜水艦の性能

原子力潜水艦の最大潜航深度は500~700mと推測される。中には深度900m~1,000mと言われることがあるが、米ソ冷戦時代に建造された超高性能・超高価な数隻の原潜(米・シーウルフ級など)のみだ。

現在主流の米国海軍ロサンゼルス級原潜は水中排水量約7,000トンと大型のため、潜航深度は600m程度とされる。

原潜は原子炉を停止することができないので、運転音が通常型潜水艦よりも大きい。さらに原子炉からの熱は最終的に海中に放出されるので、原潜の周囲の海水温が高くなり探知されやすくなる。

静粛性は「そうりゅう型」が優位、潜航深度も「そうりゅう型」と同等か、優位となる。

潜航期間、航続距離は原潜の方が圧倒的に有利だが、日本周辺海域であれば、2~3週間の潜航期間の「そうりゅう型」でも不利ではない。

 

次世代「そうりゅう型」

次世代「そうりゅう型」潜水艦は、リチウムイオン電池、燃料電池搭載予定で、非大気依存推進の速度も速くなる。

これにより次世代「そうりゅう型」は、さらに圧倒的な性能になる。

中国の潜水艦には捕捉もされず、攻撃もされることなく、一方的に攻撃できる。次世代「そうりゅう型」が40隻あれば、日本は中国軍を完全に海上封鎖できる。

建造費は700億円と予想されるので40隻で2兆8000億円だ。これで、中国は完全に日本に対して手も足も出せなくなる。

また、そうりゅう型潜水艦は1隻あたり20本の魚雷を搭載していると予想される。したがって、尖閣列島に5隻配備すれば、中国軍艦100隻を1時間以内に全滅させることができる。

なぜ1時間かかるかというと、海自の89魚雷の最高速度は120km/hなので、12km先に中国軍艦を撃沈するのに、6分かかる。36km先だと撃沈まで18分かかる。

海自の89魚雷は目標の途中まで有線で誘導するので、魚雷20発を6門の発射口から撃つのに、30分~1時間かかるからだ。

関連リンク

次世代「そうりゅう型」潜水艦を尖閣に投入、中国と全面対決へ

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