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【推力15トン】戦闘機用ジェットエンジン XF9-1 防衛装備庁納入

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出典 防衛装備庁

(株)IHI(本社 東京)は、防衛装備庁から受注し研究試作を実施してきた戦闘機用エンジンシステムの研究試作(プロトタイプエンジン)「XF9-1」を2018年6月29日、防衛装備庁に納入した。

XF9-1の推力は15トン以上で、アメリカの最先端ステルス戦闘機F-22に搭載されたエンジンに匹敵する高性能エンジンとなっている。

今後は、防衛装備庁が2019年度末までエンジン運転試験により基本的な性能を確認していく。

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XF9-1 主要諸元と比較

エンジン XF9-1 F119-PW-100 F135-PW-100
搭載戦闘機 次期国産戦闘機F-3(予定)2基搭載 F-22(2基搭載) F-35(1基搭載)
全長 約4.8m 5.16m 5.59m
入口直径 約1m 1,168m 1.09m
アフターバーナー作動時最大推力 15トン以上 15.6トン 19.1トン
アフターバーナー非作動時最大推力 11トン以上 11.6トン 12.8トン
タービン入口温度 1,800℃ 1,600℃ 2,000℃

 

第5世代戦闘機用エンジン「HSE」

「XF9-1」エンジンは、第5世代戦闘機エンジン「HSE」として開発されてきたもので、推力は1基15トンを開発目標とし、国産次期ステルス戦闘機F-3に2基搭載され合計30トンの推力となる。

この新型高性能エンジンによりアフターバーナー無しでスーパークルーズ(超音速巡行飛行)が可能となる。

これは米軍のステルス戦闘機F-22のエンジン「F119-PW-100」並みの性能だ。

ジェットエンジンは高圧縮、高温度にすればするほど、高い推力が得られため、各部品の耐久性向上と高温に耐える素材開発がポイントとなる。

HSEの開発ポイントは「圧縮機」「燃焼器」「超高圧タービン」の3ヵ所だった。

XF9-1は、1800℃という超高温に耐える素材開発に成功した。

タービンブレード(羽根)は、ニッケルに微量添加物を加え金属分子を遠心力が掛かる方向に結晶化させた。

また、セラミックス複合材をタービン付近の部品に採用し、ポリマーマトリックス複合材をガス入口付近の部品に使っている。

出典 日経新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3457531024082018X11000/?n_cid=SNSTW001

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