憲法を改正するためには衆議院議員の3分の2の賛成が必要になる。
衆議院議員の定数は465議席なので3分の2は310議席となる。
選挙の結果は以下の通り
- 自民党 284議席
- 公明党 29議席
- 希望の党 50議席
- 日本維新の会 11議席
- 合計 374議席
改憲勢力は合計で374議席となり、計算上は改憲勢力が憲法改正に必要な310議席を超える。
しかし、ここにきて、改憲勢力が310議席に達しない可能性がでてきた。
というのは、希望の党は改憲勢力と見られていたが、旧民進党の議員は、「トロイの木馬」として選挙は希望の党で戦い、当選後は旧民進党の議員が再結集し憲法改正に反対することもあり得るからだ。
希望の党、立憲民主党、無所属、民進党残留組と4分裂した民進党が、衆院選後に再結集する動きが(中略)顕在化してきた。
引用 産経新聞 http://www.sankei.com/column/news/171014/clm1710140002-n1.html
公明党の動き
公明・山口那津男代表「改憲は政権の課題ではない」、拙速な議論を牽制
引用 産経新聞 http://www.sankei.com/politics/news/170705/plt1707050012-n1.htm
公明党は自民党と連立政権を作っており、憲法改正勢力と見られたが、場合によっては憲法改正に反対することもありえる。
選挙後の憲法改正勢力
最悪の場合を考えると、まず、「公明党」が与党から離脱、「希望の党」から旧民進党の議員30人が離党し、民進党を復活させるとする。
選挙後の改憲勢力議席
- 自民党 284議席
- 希望の党 20議席
- 日本維新の会 11議席
- 合計 315議席
選挙後の改憲勢力は315議席となり改憲に必要な310議席ぎりぎりとなる。
自民党から石破派20人が離党すると想定すると
自民・石破茂氏、安倍晋三首相を批判「勢いで憲法改正していいはずがない」
引用 産経新聞
http://www.sankei.com/politics/news/170511/plt1705110018-n1.html
石破派が自民党離党した場合の改憲勢力
- 自民党 264議席
- 希望の党 20議席
- 日本維新の会 11議席
- 合計 295議席
石破派まで憲法反対すると憲法改正に必要な310議席に足りない可能性がある。
まとめ
憲法改正に否定的なメディアなどが多く、「もりかけ」(森友・加計)問題を2017年2月から半年以上も「疑惑」と報道し続けている。
このような憲法改正を阻止する勢力の策略で、衆議院選挙後、改憲勢力と見られた党が反対に回る可能性は十分にある。