「ヤマルLNG」プロジェクトとは、ロシア北部のヤマル半島で、天然ガスを採掘し、液化天然ガス(LNG)を生産し、欧州、アジア諸国に輸出する開発計画で、2017年12月に輸出が開始された。
LNG(液化天然ガス)の輸送は北極圏を砕氷船型タンカーで行う。
投資額は270億ドル(約3兆円)の世界最大級のLNG(液化天然ガス)開発と言われる。
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生産量
年間生産量は約1,650万トンで、「サハリン2」の1.5倍の規模になる予定。
北極圏航路
ヤマル半島はロシア北部にあり、永久凍土地帯が広がり、冬季の平均気温は-20℃という自然環境の厳しいところ。
夏季には気温が12℃まで上昇し、永久凍土が一部溶けて、沼地になる。
また、輸送も北極圏を航行する必要がある。そのために、砕氷船型タンカーを新造し欧州とアジア諸国に輸出する。
アジアへは、ウラジオストクにLNG受け入れ基地を作り、そこからアジア各国に輸送する方針。
商船三井
商船三井は「ヤマルLNG」プロジェクト向けにLNG船4隻の長期貸船契約を締結している。
LNG船4隻の概要
船型 174,000立米( メンブレン型)
竣工予定:2019~2020年