2018年6月12日にシンガポールで開催されるトランプ大統領と金正恩党委員長の朝首脳会談では、「北朝鮮の核・ミサイル放棄」が議題になる。
米国の方針
アメリカとしては、北朝鮮に対して「検証可能な核・ミサイル放棄」(CVID)を求めるだろう。
北朝鮮の対応
しかし、北朝鮮は、過去20年以上、多くの犠牲を出しながら核・ミサイル開発をしてきた。
経験の少ない若い「金正恩党委員長」が、北朝鮮軍を掌握するには、「核ミサイルの保有」が必要だ。
もし、北朝鮮が核・ミサイルを放棄したならば、北朝鮮内部からクーデターが発生する可能性がある。
したがって、金正恩党委員長は核・ミサイル放棄に応じない。
コメント
トランプ大統領は2018年11月の中間選挙に向けて、北朝鮮問題を解決したい。
一方、北朝鮮の金正恩党委員長は、トランプ大統領の任期である2020年まで核・ミサイルを段階的に放棄し、なんとか経済援助を受けたい。
したがって、2018年6月12日の米朝首脳会談では、暫定的な合意を演出する可能性がある。
しかし、6月の米朝首脳会談はアメリカのCIAと韓国の国家情報院(旧KCIA)がお膳立てをしたもので、そもそも、裏の意図や工作がある。
アメリカとしては、米朝首脳会談を実施し「平和的解決の努力」をしたが、北朝鮮が拒否したので、やむを得ず「北朝鮮を攻撃」するというシナリオもあり得る。
結局、6月の米朝首脳会談は、決裂を目的とした「平和的解決」のアリバイ作りと「北朝鮮攻撃の理由」作りの可能性がある。
少なくとも、北朝鮮が「検証可能な核・ミサイルの放棄」に合意しなかった場合、または合意に違反した場合は、アメリカ軍が北朝鮮を攻撃する可能性がある。