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中国海軍軍艦、ロシア軍艦、尖閣列島接続水域に侵入

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2016年6月9日、中国海軍軍艦1隻とロシア海軍軍艦3隻が尖閣列島接続水域に侵入した。

経緯

ロシア艦隊は軍艦1隻、補給艦1隻、タグボート1隻の3隻体制で、インドネシアでの演習の後、尖閣接続水域を通過して、ウラジオストックに帰港する予定だった。

ロシア海軍の軍艦が尖閣の接続水域に入ることを察知した中国海軍が軍艦を派遣し、ロシア海軍の動きを追尾するという名目で尖閣の接続水域に入った。

中国海軍軍艦

中国海軍 ジャンカイI級フリゲート艦1隻(2005年以降、就役、満載排水量4,053トン、全長132m)対空ミサイル、対潜魚雷を装備する最新型。

ロシア海軍軍艦

ロシア軍 ウダロイ級駆逐艦など3隻(1980年以降、就役、満載水排水量8,500トン 全長163m)

海上自衛隊

海上自衛隊 護衛艦「せとぎり」(1990年就役、基準排水量3,550トン、)全長137m)

接続水域とは?

1982年の国連海洋法条約で領海は12海里(約22km)とされた。接続水域は領海の外12海里(領土から24海里、約44km)までとされ、沿岸国は通関、出入国管理に関する法令違反についての防止を目的とした措置をとることができる。

だだし、接続水域は公海であるので、拿捕はできず、臨検などの予防的措置に止まるとされる。

まとめ

中国の海警船が尖閣列島の領海に年間20~30回侵入しているが、実は尖閣列島から50~100kmの海上に、中国海軍の軍艦が常駐している。今回はその軍艦が尖閣の接続水域に接近した。

中国海軍単独では海上自衛隊の護衛艦、潜水艦に勝てないため、ロシア海軍と共同で尖閣の接続水域に侵入したと考えられる。

中国とロシアの2国と同時に対戦する場合、日本の自衛力で防衛することは不可能。

補足

従来、軍事専門家は中国が尖閣列島に海上民兵を上陸させるというシナリオを考えていた。しかし、これはありえない。というのは、中国の海軍兵力は海上自衛隊の兵力よりも劣るためだ。

中国が海上民兵を尖閣に上陸させると、自衛隊は数時間で航空自衛隊の反撃体制ができる。さらに1~2日経てば海上自衛隊の反撃体制ができる。こうなれば中国軍の勝率は1%もない。

中国が尖閣を奪取するには、航空自衛隊の反撃体制ができるまでの数時間、海上自衛隊の反撃体制のできる1~2日で尖閣を占領し、地対空ミサイル、地対艦ミサイルを大量に配備するしかない。

今回、中国とロシアの軍艦が同時に尖閣の接続水域に侵入したのは、中国軍が自ら中国単独では自衛隊には勝てないという認識を持っているからだ。

自衛隊の対応

日本が絶対的に優位なのは、「そうりゅう型」潜水艦を持っていることだ。「そうりゅう型」は水深700~900mまで潜航でき、そこから89式深深度魚雷を発射できる。

中国の潜水艦は水深300mまでしか潜航できず、中国の魚雷は水深300mで圧潰する。したがって、水深700~900mの「そうりゅう型」は中国の潜水艦から一切攻撃されずに一方的に攻撃できる。

しかし、自衛隊の潜水艦は現在17隻+練習艦2隻の19隻体制だ。(2020年には22隻+練習艦2隻体制)これでは、尖閣列島まで防衛するのはかなり難しい。また中国とロシアの2国に対応するには全く足りない。潜水艦は40隻はないと無理だ。

現状で、中国とロシアの2国と同時に対戦した場合、自衛隊が勝つ確率は1%もない。

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