英、次期戦闘機「テンペスト」開発へ 日本と連携も:日本経済新聞 https://t.co/jUvqApMJIt
— News web (@kentkaiser2) 2018年7月22日
英国防省は2018年7月16日、次期戦闘機「テンペスト」を開発する計画を公表した。
それによると、現行の主力戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」の後継機として、2035年までに次期戦闘機「テンペスト」(Tempest fighter jet)の実戦配備を目指す。
テンペスト(Tempest)の意味は、「暴風雨」で、タイフーン(Typhoon 台風)の後継機らしい名前になっている。
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開発メーカー
- BAEシステムズ (英) 「機体設計」と「全体のとりまとめ」
- ロールスロイス (英) 「ジェットエンジン」
- レオナルド (伊) 「センサー」と「アビオニクス 」
- MBDA (欧州)「ミサイル」
開発スケジュール
- 2020年まで 調査研究・初期開発性能の概要を決定
- 2025年 最終開発計画を決定・開発開始
- 2035年 実戦配備
- 開発費 2025年までに20億ポンド(3,000億円)
次世代機機は有人飛行のほか、ドローンとして遠隔操作による無人飛行も視野に入れて開発する方針と言われる。
共同開発
イギリス単独開発では、生産機数が少なく開発費負担が多額になるので、スウェーデンや日本との共同開発を検討しているとされる。
開発の背景
イギリスが2019年にEU(欧州連合)を離脱する予定となっている。そのため、ドイツとフランスは2017年に次世代戦闘機を共同開発することに合意した。
イギリスは、フランスとドイツの共同開発には参加していないので、その他の国との共同開発を模索している。
コメント
「ユーロファイタータイフーン」は、イギリス、イタリア、ドイツ、スペインの4か国で共同開発した。
したがって、欧州各国で共同開発すると見られ、スウェーデンとの共同開発が最有力となっている。
また、ドイツとフランスの共同開発に参加する可能性もゼロではない。
日本との全面的な共同開発の可能性はほとんどない。
日本は2030年頃の配備を計画しており、イギリスは2035年の配備と5年違う。
しかも、日本周辺では中国空軍が第4世代機約740機を実戦配備しており、日本の航空自衛隊の第4世代機は約180機しかなく、劣勢になっている。そのため日本の2030年頃の配備は切迫感がある。
一方、イギリスの場合は、それほど切迫感がなく、2035年と言っても実際は2040年頃までは余裕がある。
さらに、イギリス、日本とも次世代戦闘機の主導権を握るつもりなので、共同開発は困難。
イギリスと日本の次世代戦闘機開発は、共同開発するにしても部分的なものにとどまると思われる。