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(2018年1月)中国093B型(商級)原潜は、海自護衛艦にアクティブソナーを打たれ、撃沈を恐れ浮上か?(中国海軍潜水艦)

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(中国093B型)原潜が宮古島に接近した時点で海・空自衛隊に探知され、浮上を命じる自衛隊のアクティブソナーの警告音の中を中国軍艦の待機する尖閣諸島沖まで逃走し、ついに浮上した。

引用 毎日新聞 https://mainichi.jp/premier/business/articles/20180126/biz/00m/010/008000c

2018年1月10日~11日、中国093B型(商級)原子力潜水艦は尖閣列島の接続水域を潜航したまま航行し、あやうく日本の領海に侵入するところだった。

そのため、海上自衛隊の護衛艦が、警告としてアクティブソナーを繰り返し打った。

国際法上、潜水艦が潜航したまま他国の領海に侵入した場合、無害通航権はなく、自衛隊が中国潜水艦を撃沈しても国際法上は合法とされる。

今回の中国原潜の尖閣接続水域航行は、海上自衛隊の護衛艦がアクティブソナーを打たなければ、そのまま日本の尖閣列島領海に侵入するコースだったと推測される。

もし、中国原潜が領海侵犯し、安倍首相(当時)が自衛隊に防衛出動(自衛隊法76条)を命令した場合、海上自衛隊が中国原潜を撃沈する可能性もあった。

 

中国093B型潜水艦の性能

型式 就航年  隻数 全長 排水量
商級 093B型 攻撃型原潜 2006年 2隻(推定) 107m 7,000トン

 

中国093B型潜水艦の目的

中国原潜は、中国の潜水艦基地を出て、南シナ海、台湾とフィリピンの間のバーシー海峡を抜け、日本の宮古海峡を通過して尖閣周辺を通って再び中国大陸の潜水艦基地に戻るというコースを航行していたと考えられる。

 

自衛隊は中国原潜の動きをすべて把握していた

自衛隊は日本列島周辺の海底に「ケーブルセンサー網」と呼ばれる水中探知装置を構築しており、中国原潜の動きを何十年も前から丸裸に把握していたが、中国潜水艦はそれを知らずに航行していた。

今回、中国093B原潜が自艦の位置を見失って尖閣列島の領海に侵入するコースを航行したため、自衛隊護衛艦が警告の意味でアクティブソナーを打ったと思われる。

 

なぜ中国原潜は浮上したのか?原子力潜水艦は大気を必要としないため浮上する必要はないが、今回、中国原潜は浮上して中国国旗を掲げた。

これについて「中国海軍が尖閣列島は中国領だと主張する恣意行動」と解釈する者もいる。

しかし、潜水艦にとって、浮上することはその位置を知られることで、本来はあり得ないことだ。

中国海軍潜水艦は自分の位置を見失って「尖閣列島の日本の領海に侵入した」と判断し、このままでは海上自衛隊から攻撃される可能性があったので、やむを得ず浮上し国旗を掲げ「無害通航権」を行使したと思われる。

浮上しないと無害通航権がない。潜水したまま日本の領海に侵入した場合、国際法上は日本の自衛隊が中国潜水艦を撃沈しても合法となる。

尖閣列島周辺の動き

尖閣列島では日本の海上保安庁が警備し、中国海警局船が領海侵犯するという攻防が注目されている。

しかし、尖閣列島の北側50km~100kmには中国軍艦が常駐し、尖閣列島の南側50km~100kmには日本の海上自衛隊が防衛任務に就いていると思われる。

しかも、自衛隊の呉基地所属の「そうりゅう型潜水艦」2隻~3隻が24時間体制で警備していると思われる。

「そうりゅう型」潜水艦も中国原潜の動きをも把握していたが、機密保持のため「そうりゅう型」潜水艦はアクティブソナーを打たず、海上の護衛艦が打ったと思われる。

 

中国海軍 新型潜水艦

型式 就航年 隻数 全長 排水量
晋級 2007年 6隻(推定) 094型 弾道ミサイル搭載原潜 137m 12,000トン
商級 2006年 2隻(推定) 093型 攻撃型原潜 107m 7,000トン
キロ級(唐級) 1996年 12隻 096型 通常動力型潜水艦 70~74m 約4,000トン
元級 2006年 12隻 041型(039A) 通常動力攻撃型潜水艦 72m 2,400トン
宋級 1999年 14隻 039型 通常動力攻撃型潜水艦 75m 2,300トン
合計 52隻

 

中国海軍 旧型潜水艦

型式 就役年 隻数 全長 排水量
夏級 1983年 1隻 092型 弾道ミサイル搭載原潜 120m 7,000トン
漢級 1974年 3隻 091型 攻撃型原潜 98m 5,500トン
明級 1971年 21隻 035型 通常動力攻撃型潜水艦 76m 2,100トン
合計 25隻

 

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