4月にフランスで大統領選挙
2017年4月23日にフランス大統領選挙が実施される。フランスの大統領選は1位候補が過半数を取れない場合、上位2名で決戦投票が実施される。
今のところ第1回投票日は2017年4月23日、第2回目投票日(決戦投票日)は2017年5月7日と予想されている。ちなみにフランス大統領の任期は5年だ。
第1回投票の有力候補と予想得票率
候補者名 | 年齢 | 政党 | 特徴 | 予想得票率 |
マリーヌ・ルペン党首 | 48歳 | 国民戦線(FN) | 極右、反移民、反EU | 26.5% |
エマニュエル・マクロン元経済産業デジタル相 | 36歳 | アンマルシェ!(En Marche!) | 中道、独立候補 | 26.0% |
フランソワ・フィヨン元首相 | 63歳 | 共和党 | 2大政党の1つ | 18.0% |
ブノワ・アモン前国民教育相 | 49歳 | 社会党 | 2大政党の1つ | 13.5% |
このうち、2回目の決戦投票に進むのはマリーヌ・ルペン党首(国民戦線FN)とマクロン元経済産業デジタル相(オンマルシェ)と見られる。
第2回目投票の有力候補と予想得票率
候補者名 | 政党 | 特徴 | 予想得票率 |
マクロン元経済産業デジタル相 | アンマルシェ!(En Marche!) | 中道 独立候補 | 65% |
マリーヌ・ルペン党首 | 国民戦線(FN) | 極右 | 35% |
第2回目投票では、ルペン党首(国民戦線FN)の支持は伸びないと予想される。
それは、2大政党である「社会党」と「共和党」の支持者の票が中道のマクロン元経済産業デジタル相に流れると見られるからだ。
フランス2大政党が不人気
フランスの2大政党、「社会党」と「共和党」だが、移民対策、EU対策などで国民の支持を失っている。
現大統領のオランド氏は与党「社会党」である。
フランソワ・フィヨン元首相は勤務実態がないのに妻のペネロプ夫人を議員助手として不正給与を支払っていたとの疑惑が報道されており、大統領選挙に出馬しない可能性もある。
2017年6月フランス国民議会選挙
フランス国民議会選挙では与党「社会党」が勝利すると見られる。本来、フランス国民の支持はないが、消去法的に「社会党」が選択されると見られるからだ。
エマニュエル・マクロン元経済産業デジタル相が大統領になり、フランス国民議会選挙で社会党が勝利した場合でも、大統領と議会の協調体制は可能と思われる。