2016年の東京都知事選挙は自民党系の候補者、小池百合子氏と増田寛也氏の2人が出馬し、保守系の票が分散することになった。一方、野党は統一候補として鳥越俊太郎氏が立候補し、事実上この3人の戦いになっている。
自民党支持者も小池氏支持が多数派
自民党支持者のうち3~4割は小池氏を支持している。増田氏の支持者は自民党支持者の3割にとどまる。
鳥越氏は野党支持者の6割を固める
野党統一候補の鳥越氏の当選の可能性が高いとみられたが、実際は民進党、共産党支持者の6割の支持しかない。しかも、野党支持者の2~3割は小池氏を支持している。野党支持者の鳥越氏への支持率6割と言う数字は、低いと言える。
まとめ
都民の多くは、小池氏を支持しており、投票率が上昇すれば小池氏が当選する可能性が高い。自民の組織票は増田氏を支持しているが、十分ではない。鳥越氏はマスコミの評判とは違い都民の間では人気はあまりない。むしろ劣勢にあると言える。
野党統一候補ということで、民進党、共産党支持者とも、今ひとつ支持が広がっていないことも不人気の原因の一つとなっている。例えば宇都宮氏であれば共産党の支持者の8割の支持を得られたはずだ。
前回、平成26年2月(2014年)の都知事選の投票率は46%と低水準だった。今回投票率が55%~60%まで伸びれば小池氏が有利。逆に投票率が50%未満ならば組織票の多い鳥越氏と増田氏が有利となる。投票率が50%~55%の場合は、3者の誰が当選するかはっきりしない。すべては投票率次第ということになる。