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なぜ、安倍首相は北方領土問題に熱心なのか?

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1991年4月、来日したゴルバチョフ初代ソ連大統領は安倍首相の父 安倍晋太郎氏と会談、その1ケ月後晋太郎氏は病死した。晋太郎氏は最期まで北方領土返還交渉をしていた。その時の秘書官が、安倍首相であった。

各国のGDPと人口

順位 国名 GDP(2015年) 人口(2015年)
1 アメリカ 18兆ドル 3.2億人
2 中国 11兆ドル 14億人
3 日本 4.1兆ドル 1億2600万人
4 ドイツ 3.4兆ドル 8200万人
5 イギリス 2.8兆ドル 6500万人
6 フランス 2.4兆ドル 6400万人
7 インド 2.1兆ドル 13億人
8 イタリア 1.8兆ドル 6100万人
9 ブラジル 1.8兆ドル 2億人
10 カナダ 1.6兆ドル 3600万人
11 韓国 1.4兆ドル 5000万人
12 ロシア 1.3兆ドル 1億4600万人
13 オーストラリア 1.2兆ドル 2400万人

ロシアの地位

冷戦時代はアメリカと世界を2分する超大国だった旧ソ連は、今ではロシアとなり、GDPで韓国程度の国になった。人口も1億4600万人で日本の1億2600万人と大差ない。

現在のロシアは軍事産業と資源輸出だけが頼りでそれ以外の経済は低迷している。

ロシアと中国の関係

中国はGDPで世界第2位となり、冷戦時代とはロシアを立場が逆転した。またロシアと中国は長い国境線で接しており、軍事的には緊張状態にある。しかし、ロシアは中国に資源や軍事兵器を輸出することで経済を維持している。

ロシアは第四世代戦闘機Su-27を中国に輸出(中国でのライセンス生産)した。しかし、中国はロシアの許可を得ずにその改良版J-11Bを生産し、関係が悪化した。

だが、ロシアは経済低迷のため、中国への武器輸出を継続しており、ロシアと中国の関係は複雑になっている。

日本の立場

中国は軍事拡大しているが、その軍事技術は低く、ロシア製の兵器をコピーする能力しかない。例えば中国の戦闘機はロシア製Su-27、Su-30やそのコピー戦闘機であり、潜水艦もロシアのキロ級潜水艦以外は技術が低い。

したがって、ロシアを日本に取り込み、ロシアから中国への武器輸出を減少させれば、中国の脅威はすくなくなると見ている。

アメリカの立場

ロシアの軍事技術と中国の経済力が合わされば、アメリカの脅威になる。したがってロシアの経済自体を弱体化させ、ロシアが軍事技術開発できない状態にしようとしている。

まとめ

対中国、対ロシアとの関係で日米は全く別のアプローチをとっている。地理的に日本は中国、ロシアに近い。アメリカは遠いという違いから政策も違うと言えるかもしれない。

しかし、安倍首相の政策は単にロシアに経済協力し、あとは、ロシアを信用するだけだ。ロシアに経済協力した結果、さらに軍事技術を開発し、それが中国に輸出され、日本の脅威になるかもしれない。それを防止する方策は見えてこない。

1945年、日本は旧ソ連との不可侵条約を信用した結果、満州に取り残された日本兵50~70万人が旧ソ連に連行されシベリアなどの劣悪な収容所生活を余儀なくされ10万人が死亡した。

安倍首相が父親のやり残した仕事をするのは勝手だが、日本人の安全をどう担保するのか?ロシアとの関係を巡って、日米関係は悪化している。日本単独で日本を防衛する覚悟や政策はあるのだろうか?

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