国際情勢・防衛

SAM-3 超音速空対艦ミサイル 開発完了、2019年度から量産へ

2018/01/07

SAM-3はマッハ3以上の超音速空対艦ミサイルでASM-2(93式空対艦誘導弾)、ASM-1(80式空対艦誘導弾)の後継機として開発してきたが、2017年に開発が完了し、2019年度から量産体制にはいる。

2016年度中に退役した護衛艦「しらね」(満水排水量6,800トン、全長159m)を標的艦として発射実験を行う予定である。

2017年1月1日現在、まだ試射は行われていないが、2016年度ということなので、2017年3月末までの予定と思われる。

ただ、試射予定海域は日本海のG海域で、1月~2月は悪天候が多いのが気になる。
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SAM-3の仕様

速度 マッハ3以上
射程距離 150km以上
重量 900kg
全長×全幅×直径 5.25m×1.19m×0.35m
エンジン IRR(インテグラル・ロケット・ラムジェット)
誘導方式 慣性/GPS誘導(中間)+アクティブ/パッシブ複合誘導(終末)

 

SAM-3開発の背景

近年、イージス艦に相当する高い防空能力を持つ艦艇の出現により、従来のASM-1、ASM-2では敵艦艇に迎撃される可能性が高くなった。

そのため、マッハ3以上という超高速、射程150km以上という誘導弾を開発する必要があった。

 

SAM-3のエンジン

SAM-3のエンジンはIRR(インテグラル・ロケット・ラムジェット)でロケットエンジンラムジェットエンジンを組み合わせたエンジンとなる。

ロケットエンジンを超高速化、長射程化するには酸化剤を多く搭載する必要があり、重量が重くなる。

そのため、XSAM-3は初期にロケットエンジンを使用し、その後はラムジェットエンジンで推進することにより小型化軽量化を実現し航空機に搭載できるようにした。

 

搭載予定航空機

F-2戦闘機、P1哨戒機に搭載される予定。

F-2には2発、P1には8発搭載できるとされる。

 

SAM-3の攻撃力

SAM-3は海面近く、低空の軌道で発射される。敵艦から見れば、水平線の向こうから発射される。そのため、敵艦艇が発見できるのは40km手前からだ。

したがって、敵艦艇の対処時間は約20~30秒しかなく、SAM-3の同時飽和攻撃を回避できる艦艇はない。

現在、世界最高性能の米軍のイージス艦でも1隻の場合、SAM-3の20発の飽和攻撃を回避できない。

中国版イージス艦と言われる052D型駆逐艦であれば、2~4発のXSAM-3の同時攻撃を受ければ、回避できないとされる。

自衛隊戦闘機F-2に2発搭載できるので、F-2戦闘機2機で中国版イージス艦を確実に撃沈できる。



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