ASM-3(SAM-3)超音速空対艦ミサイル開発完了、ASM-3(改)2025年度まで開発

ASM-3(開発コードSAM-3)はマッハ3以上の超音速空対艦ミサイルでASM-2(93式空対艦誘導弾)、ASM-1(80式空対艦誘導弾)の後継機として、2017年に開発が完了し2019年度から量産体制に入る予定だった。

実際に2017年度中に退役した護衛艦「しらね」(満水排水量6,800トン、全長159m)を標的艦として発射実験を日本海のG海域で行ったと見られる。

しかし、2020年度から2025年度にかけASM-3(改)として射程延伸型を開発する方針となった。

これは中国軍の対空ミサイルの射程が長射程化されたことが原因と思われる。

例えばF-2戦闘機で中国海軍艦艇を攻撃する場合、F-2は中国海軍艦艇の150kmまで接近しないとASM-3を発射できないが、中国空軍の空対空迎撃ミサイルPL-15の射程は200kmとされF-2戦闘機はASM-3を発射する前に撃墜されることになる。

そのため、ASM-3(改)は射程400km以上となると予想される。

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ASM-3の仕様

速度マッハ3以上
射程距離150km以上
重量900kg
全長×全幅×直径5.25m×1.19m×0.35m
エンジンIRR(インテグラル・ロケット・ラムジェット)
誘導方式慣性/GPS誘導(中間)+アクティブ/パッシブ複合誘導(終末)

 

ASM-3(SAM-3)開発の背景

近年、イージス艦に相当する高い防空能力を持つ艦艇の出現により、従来のASM-1、ASM-2では敵艦艇に迎撃される可能性が高くなった。

そのため、マッハ3以上という超高速、射程150km以上という誘導弾を開発する必要があった。

 

ASM-3(SAM-3)のエンジン

ASM-3のエンジンはIRR(インテグラル・ロケット・ラムジェット)でロケットエンジンラムジェットエンジンを組み合わせたエンジンとなる。

ロケットエンジンを超高速化、長射程化するには酸化剤を多く搭載する必要があり、重量が重くなる。

そのため、ASM-3は初期にロケットエンジンを使用し、その後はラムジェットエンジンで推進することにより小型化軽量化を実現し航空機に搭載できるようにした。

 

搭載予定航空機

F-2戦闘機、P1哨戒機に搭載される予定。

F-2には2発、P1には8発搭載できるとされる。

 

ASM-3の攻撃力

ASM-3は海面近く、低空の軌道で発射される。敵艦から見れば、水平線の向こうから発射される。そのため、敵艦艇が発見できるのは40km手前からだ。

したがって、敵艦艇の対処時間は約20~30秒しかなく、ASM-3の同時飽和攻撃を回避できる艦艇はない。

現在、世界最高性能の米軍のイージス艦でも1隻の場合、ASM-3の20発の飽和攻撃を回避できない。

中国版イージス艦と言われる052D型駆逐艦であれば、2~4発のASM-3の同時攻撃を受ければ、回避できないとされる。

自衛隊戦闘機F-2に2発搭載できるので、F-2戦闘機2機で中国版イージス艦を確実に撃沈できる。

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