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米大統領選挙の混迷の背景はなにか? 3月1日(火)スーパーチューズデー

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2016年のアメリカ大統領選挙は、共和党ブッシュ氏と民主党ヒラリークリントン氏の対決と予想されていた。

しかし、ブッシュ氏は予備選から撤退するなど本命候補が苦戦、トランプ氏が共和党候補の中で支持率トップとなり、混迷の様相を呈している。その背景はなにか?

アメリカの貧富の差の拡大、白人中間層の衰退

アメリカの会社経営者は、中国に工場を作って、アメリカに輸入するだけで、巨万の富を得ている。

その結果、アメリカの中間層は衰退し、貧富の格差が拡大している。

アメリカの雇用実態

2015年12月の米失業率は5.0%と改善してる。しかし、アメリカ国内の雇用の実態は改善していない。

というのは、「失業者」とは過去4週間に履歴書を送ったり就職活動をした人のことで、就職活動をしなかった人は「失業者」にカウントされない。つまり、就職をあきらめた人が多くなると、失業率は自然と下がる仕組みになっているのだ。

また、実際に就職できるのは時間当たり賃金い職種が多い。

従来、アメリカ社会は、黒人、ヒスパニック、アジア系労働者を低賃金で雇用することで、白人中間層が、豊な生活を送っていた。しかし、工場が中国に移転したことでアメリカ国内の雇用は奪われ、白人中間層の一部は貧困層になりつつある。

指導力のないオバマ大統領への批判票

オバマ大統領は「アメリカは世界の警察ではない」と宣言し、世界各地の紛争への不介入政策をとった。その結果、テロが多発し、アメリカ人の中にもテロやヨーロッパの移民問題がアメリカに飛び火すると懸念する人が多くなった。

アメリカ国民はダークヒーローを求めている

過激な発言のトランプ氏が支持率を得ているのは、アメリカ白人中間層の危機感と閉塞感が原因だ。彼らは品行方正な古典的ヒーロー型大統領よりも、ダークヒーロー的な大統領を求めている。

共和党候補者の支持率(2016/2)

候補者 支持率
トランプ氏 40%
クルーズ上院議員 17%
ルビオ上院議員 11%

トランプ氏が支持率1位だが、40%でしかない。予備選終盤には、クルーズ上院議員かルビオ上院議員のどちらかが撤退して、トランプ氏との決戦投票になると思われる。

トランプ氏の支持率40%で反トランプの候補者の支持率が60%となるなら、トランプ氏が勝利することはない。

民主党候補者の支持率(2016/2)

候補者 支持率
クリントン氏 53%
サンダース上院議員 42%

支持率は拮抗しているが、共和党の支持率1位がトランプ氏なので、それに対抗するため知名度のあるクリントン氏を選出する可能性が高い。

まとめ&補足

世論調査では、トランプ氏VSクリントン氏ではクリントン氏の勝利、同じくトランプ氏VSサンダース上院議員でもサンダース上院議員の勝利となっている。

共和党が大統領を選出したいと思うなら、クルーズ上院議員かルビオ上院議員が選出されるだろう。民主党は、クリントン氏が選出される可能性が強い。

 

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