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中国共産党政治局常務委員(7名)「チャイナ・セブン」決定、習近平(3期目)体制(2022年10月23日)

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中国共産党政治局常務委員

中国共産党中央委員会第1回総会(1中総会)で党最高指導部人事(第20期 任期5年)が2022年10月23日に決定した。

新たな最高指導部に習近平総書記、李強氏、趙楽際氏、王滬寧氏、蔡奇氏、丁薛祥氏、李希氏の計7人を選出した。

中国共産党政治局常務委員7人を「チャイナ・セブン」と呼び、彼ら7人が14億人の中国を支配する。

今回の「チャイナ・セブン」は、序列7位の李希氏以外は、すべて習近平派となり、7位の李希氏も習近平氏に反対はしないと見られ、胡錦涛派、江沢民派は権力を失い、習近平主席の独裁体制が確立した。

次の4期目(2027年~2032年)も、習近平氏が主席を続ける可能性が高くなった。

 

政治局委員

「中国共産党政治局常務委員」の下の「政治局委員」は25人で構成される。

王毅国務委員兼外相(69歳)が政治局員に昇格し、習近平3期目政権で外交トップとなる見通し。

 

中国共産党政治局常務委員一覧(2023年10月)

序列 名前 年齢 役職 習近平派(太子党) 胡錦涛派(共青団) 江沢民派
1位 習近平 69 総書記(国家主席)
2位 李強 63 2023年春首相就任予定・上海市党委員会書記
3位 趙楽際(ちょう・らくさい) 65 中央規律検査委員会書記
4位 王滬寧(おう・こねい) 67 中央書記局書記
5位 蔡奇 66 北京市党委書記(福建省出身)
6位 丁薛祥(てい・せつしょう) 60 党中央弁公庁主任
7位 李希 66 広東省党委書記(甘粛省出身)

「陳敏爾(ちんびんじ)氏 (59歳 習近平派)」はチャイナセブン(党政治局常務委員)には選出されなかった。

これは、習近平主席が、陳敏爾氏が後継者となることを避けたと見られる。

 

以下は過去記事

2017年

中国共産党中央委員会第1回総会(1中総会)で党最高指導部人事(第19期 任期5年)が2017年10月25日に決定した。

中国共産党政治局常務委員7人を「チャイナ・セブン」と呼び、彼ら7人が14億人の中国を支配することになる。

次の第20期(2023年~2028年)の改選は2022年秋に予定されている。

 

中国共産党政治局常務委員

序列 名前 年齢 役職 習近平派(太子党) 胡錦涛派(共青団) 江沢民派
1位 習近平 66 総書記(国家主席)
2位 李克強 64 首相
3位 栗戦書(りつ せんしょ) 69 党中央弁公庁主任
4位 汪洋(おう よう) 65 副首相
5位 王滬寧(おう こねい) 64 党中央政策研究室主任
6位 趙楽際(ちょう らくさい) 63 党中央組織部長
7位 韓正(かん せい) 66 上海市党委員会書記

チャイナセブンの派閥人数は、「習近平派(太子党)4人、胡錦涛派(共青団)2人、江沢民派1人」と分析する人もいる。

しかし、序列7位の韓正氏は江沢民の側近であると共に、習近平主席の汚職撲滅運動を支持しており習近平主席の政策に反対することはないと思われる。

したがって、実質的には

  • 習近平派(太子党)4.5人、胡錦涛派(共青団)2人、江沢民派0.5人
  • 習近平派(太子党)が過半数の4.5人を占めた
  • この結果、多数決で習近平主席の意見が必ず可決されることになった。

 

後継者「胡春華」と「陳敏爾」

中国主席の後継者は50代でチャイナセブン(党政治局常務委員)に選出される。

しかし、今回の後継者候補と言われた「胡春華(こしゅんか)氏 (57歳 胡錦涛派)」と「陳敏爾(ちんびんじ)氏 (59歳 習近平派)」は共にチャイナセブン(党政治局常務委員)には選出されなかった。

このことから習近平主席は3期目(2028年までの15年間)も主席を続投する意思があると思われる。

不文律として、チャイナ7(党政治局常務委員)は68歳以上は引退するとされるが、習近平主席は2018年3月に中国の憲法を改正し「国家主席の任期を2期(10年)」とする規定を改正し「3期(15年)」も可能としている。

 

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