韓国防衛事業庁は、次期潜水艦「島山安昌浩級(張保皐Ⅲ)バッチⅢ」を原子力潜水艦とする計画を進めている。
水上排水量4,000トン、水中排水量5,000トンの原子力潜水艦で、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を発射するVLSを10基搭載する計画。
島山安昌浩級の1番艦は2021年8月に就役したが、この「島山安昌浩級(張保皐Ⅲ)」の「7番艦~9番艦(バッチⅢ)」の3隻を原子力潜水艦とする構想。
当ブログの予想では、実現したとしても原潜の建造起工は2025年以降で、就役は2030年以降になると思われる。
原潜の分類としては、攻撃型原潜(SSN)ではなく、戦略型原潜(SSBN)となる。
韓国はすでに、潜水艦「島山安昌浩級(張保皐ⅢバッチⅠ)」の一番艦「島山安昌浩」にVLS6基を搭載している。搭載するSLBMは韓国陸軍の短距離弾道ミサイル(SRBM)「玄武2B(最大射程距離500km)」を改修したもの。
今後、建造される「島山安昌浩級(張保皐ⅢバッチⅢ)」には、玄武2Bよりも大きく、重く、射程距離が長い「玄武4(最大射程距離800km)」を潜水艦発射ミサイルに改修するとみられ、VLSも10基に増加させる。
島山安昌浩級潜水艦の仕様
艦種 | 島山安昌浩級潜水艦バッチⅠ | 島山安昌浩級潜水艦バッチⅡ | 島山安昌浩級潜水艦バッチⅢ |
動力 | 通常動力 | 通常動力 | 原子力 |
AIP | 燃料電池 | リチウムイオン電池 | |
全長 | 83.5m | 89m | 100m超か? |
全幅 | 9.6m | 9.6m | |
水上排水量 | 3,358トン | 3,600トン | 4,000トン |
水中排水量 | 3,705トン | 4,100トン | 5,000トン |
水中最大速力 | 20ノット(時速37km) | ||
乗員 | 50名 | ||
魚雷発射管 | 8門 | 8門 | 8門 |
VSL | 6基 | 10基 | 10基 |
SLBM射程 | 玄武2B(500km) | 玄武4(800km) | |
船体形状 | ティアドロップ型 | ||
ラダー | X型ラダー | ||
就役 | 2021年8月13日 | ||
建造数 | 3隻(1番艦~3番艦) | 3隻(4番艦~6番艦) | 3隻(7番艦~9番艦) |