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北朝鮮のICBMエンジンは、ウクライナから調達か?

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ニューヨークタイムスは、北朝鮮の大陸間弾道弾(ICBM)火星12型、火星14型のエンジンが旧ソ連のロケットエンジン「RD-250」を酷似しており、ウクライナから調達したと報道した。

北朝鮮は2014年ごろから、ウクライナ・ドニプロにある「国営ユージュマシュ工場」で製造された改良型「RD-250」ロケットエンジンをロシアの経由で北朝鮮に運搬したとされる。

「RD-250」は幅1m、奥行き1m、高さ2mの木箱に梱包され、鉄道で北朝鮮に運搬したと推定される。

2014年のウクライナ危機以降、「国営ユージュマシュ工場」は改良型「RD-250」エンジンをロシア向けに輸出ができなくなっていた。

待遇に不満を持っていた従業員らが倉庫から「RD-250」エンジンを持ち出し闇ルートで売却したとされる。

そこに、ロシアのミサイル企業「エネルゴマシュ」が関与し、北朝鮮に輸出したと推定されている。

未確認情報では、RD-250エンジンは200基以上製造され、ロシア国内に20基程度あるとされる。北朝鮮に輸出された個数は不明。

 

まとめ

高度なロケットエンジンは実物があってもコピーすることは簡単ではない。したがって、北朝鮮がRD-250エンジンを製造することはできないと推定される。

つまり、北朝鮮が現在保有するRD-250エンジンがなくなれば、米国まで到達するようなICBMは発射できなくなる。

米国にとっては、北朝鮮のICBMは思ったよりも脅威ではなく、北朝鮮を先制攻撃する可能性は低いかもしれない。

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