2016年5月16日、韓国環境省は、韓国内で販売されている日産のSUV車「キャシュカイ」の排気ガス低減装置に不正があったと発表した。
どんな不正か?
吸入空気の温度が35度以上になると、排気ガス低減装置が停止するというもの。
韓国環境省の処分内容
韓国日産に対して課徴金3億3000万WON(3000万円) |
同型車の販売停止 |
販売された814台のリコール |
韓国日産社長(日本人社長)を刑事告発 |
日産の見解
今回のSUVは英国製(サンダーランド工場)でエンジンはフランスのルノー社製1.6Lディーゼルエンジン。欧州の排ガス規制「ユーロ6」に合格している。「ユーロ6」ではエンジンを保護するために一定温度で排ガス低減装置を停止されることを認めている。
韓国紙(中央日報より引用要約)
韓国の規定でも、「任意に排気ガス低減装置を停止することは認めていないが、エンジンの損傷を防止するための措置は合法」としている。記事によると2015年11月に韓国環境部が日産のSUVを20分間検査した。この際、日産は吸気温度が35度以上なると排気ガス低減装置が非活性化されるという資料を提出していた。その上で、日産の仕組みを合法と判断し、排ガス証明書を発行していた。
韓国人購入者が民事訴訟の動き
韓国人購入者の代理人弁護士は、「韓国日産との売買契約は無効であり、損害賠償訴訟の準備を進めている」としている。