トランプ大統領は2018年3月13日、外交を担当する「ティラーソン国務長官」を解任した。
ティラーソン国務長官は「北朝鮮外交対話派」、トランプ大統領は「北朝鮮強硬派」と見られ、意見の対立があったとされる。
トランプ大統領とティラーソ国務長官の対立点
項目 | トランプ大統領 | ティラーソン国務長官 |
イラン核合意 | 核合意修正・破棄 | 核合意維持 |
北朝鮮問題 | 強硬派 | 対話派 |
温暖化対策「パリ協定」 | 「パリ協定」離脱 | 「パリ協定」残留 |
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CIAの動き
2018年5月に米朝首脳会談が開催されると発表されたが、実は、「ティラーソン国務長官」は、直前までそのことを知らなかった。
したがって、米朝首脳会談を設定してのはCIAルートと考えられる。そのCIA長官の「ポンペオ」氏が国務長官に就任する予定になっている。
日本では「北朝鮮問題」が一番重要だが、トランプ大統領にとっては、「イラン核合意」の優先順位が高い。
というのは、トランプ大統領の支持基盤は、ユダヤ系米国人とキリスト教福音派であり、彼らはイスラエルを重視しており、そのイスラエルと対立するイランに対しては強硬姿勢をとっているからだ。
アメリカの2つの外交ルート
トランプ政権の外交ルートは、表向きの「国務省ルート」と裏工作をする「CIAルート」の2つがあり、トランプ大統領は「裏工作をするCIAルート」の方を好む傾向にある。
これは、ビジネスで「水面下」で個別(1対1)で交渉してきたからだと思われる。
逆に軍事的緊張が高まった?
北朝鮮問題も「米朝首脳会談」が開催される予定だが、CIAによる秘密交渉が失敗すれば、アメリカが軍事行動をする可能性もある。
米国務長官も知らなかった「米朝首脳会談」をCIAが設定しているということは、すでに「軍事作戦」が始まっている可能性もある。
米朝首脳会談を設定することで、北朝鮮を油断させ、北朝鮮対話派の「ティラーソン国務長官」を解任する一石二鳥の軍事工作だったかもしれない。
安倍首相は蚊帳の外?
トランプ大統領は現在、CIAと韓国の国家情報院(旧KCIA)のルートを利用して北朝鮮と秘密交渉をしていると考えられる。
「ティラーソン国務長官」は米朝首脳会談開催を直前まで知らなかった。米国の外交担当最高責任者である国務長官が知らなかったのに、安倍首相が事前に知っていたとは考えにくい。
日本の安倍首相は完全に北朝鮮問題から外されている。安倍首相サイドは、「事前に知っていた」アピールしているので、それにミスリードされるメディアが多いようだ。
安倍政権はトランプ大統領との個人的信頼関係ができたと勘違いして油断していた。安倍政権はトランプ大統領と韓国を甘く見過ぎていた。
トランプ大統領は人間関係において、繊細な面があり、安倍首相に「おごり」を敏感に感じたのだろう。
今後、北朝鮮問題に対してはCIAと韓国の「国家情報院」の秘密工作が中心になっていくだろう。
2018年4月の安倍首相訪米までに、アメリカが日本を鉄鋼高率関税の適用除外にしない場合、日米関係の悪化は決定的と思われる。
米朝関係が一瞬で変化したように、日米関係も変化した可能性がある。
コメント
2018年5月の米朝首脳会談は開催されず、逆にアメリカが軍事行動をする作戦の一部の可能性もある。