たいげい型潜水艦(出典 海上自衛隊・当ブログで加工)
日本の海を守る頼もしい存在、海上自衛隊の潜水艦。その中でも最新鋭の「そうりゅう型」と「たいげい型」は、静粛性と高い攻撃力で世界トップクラスの性能を誇ります。
これらの潜水艦には、強力な武装として魚雷発射管が6門備えられています。では、一体何本の魚雷を搭載できるのでしょうか?
今回は、公開されている情報をもとに、その謎を徹底的に考察してみましょう。


たいげい型潜水艦(出典 海上自衛隊・当ブログで加工)
魚雷発射室の長さは約24mであるため、魚雷(長さ約6m)を縦に3本分搭載できるので、魚雷を18本以上搭載していることは確実です。
- 6本(魚雷発射管)+6本(第2列)+6本(第3列)=18本
魚雷発射室の写真を詳しく確認すると、左右に3本ずつの合計6本ではなく、中央にも魚雷が並んでいる様子が見られるため、実際には18本を超える数の魚雷を搭載している可能性が高いと考えられます。
搭載魚雷本数 | 装備構成 |
---|---|
18本 | 魚雷発射管6門 + 6本(第2列)+6本(第3列) |
24本 | 魚雷発射管6門 +9本(第2列)+9本(第3列) |
30本 | 魚雷発射管6門 +12本(第2列)+12本(第3列) |
そうりゅう型の全幅は9.1mだが、外殻があるので室内幅は5m~6mと予想されます。魚雷の幅533mを横に6本並べても横幅3.2mなので、十分配置できます。
したがって、魚雷発射管(6本)の後方に「横6本×縦2本=12本」、さらに後方「横6本×縦2本=12本」を搭載していると考えられます。
当ブログの予想では、魚雷発射管(6本)、その後方に12本(第2列)、さらに後方に12本(第3列)の合計30本を搭載していると思います。
台湾の国産潜水艦試作艦「海鯤」は、全長70m・最大幅8m・満載排水量2,700トンで、魚雷を18本搭載します。
外観は日本の「たいげい型」によく似ていますが、たいげい型潜水艦は全長84m・最大幅9.1m・満載排水量4,200トンと一回り大きい艦です。
このサイズ差から考えると、たいげい型は「海鯤」より多くの魚雷を搭載できるのは確実で、当ブログでは たいげい型潜水艦は魚雷を約30本(少なくとも24本)搭載 していると予想しています。
ドイツの214型潜水艦は、全長65m・最大幅6.3m・基準排水量1,700トン(満載2,000トン)で、DM2A4魚雷(全長6.22m)を16本搭載します。
一方、たいげい型潜水艦は全長84m・最大幅9.1m・基準排水量2,900トン(満載4,200トン)と、214型より全長が19m長く、基準排水量も約1.5倍あります。搭載する魚雷(89式魚雷・全長6.25m)の大きさもほぼ同じです。
この条件を考えると、たいげい型潜水艦の魚雷搭載数が「18本」というのは明らかに少なく、実際は30本程度、少なくとも24本は搭載可能と推測されます。
たいげい型潜水艦の魚雷(89式魚雷や潜水艦発射型巡航ミサイルを含む)の搭載数は
- 最大:30本
- 最低でも:24本