長崎県は、長崎市香焼(こうやぎ)町「三菱重工業長崎造船所香焼工場」に停泊中のイタリア籍クルーズ船「コスタアトランチカ(86,000トン)」で、外国人の乗組員48人が新型コロナウイルスに感染しているのを確認したと発表した。
【新型コロナ】長崎に停泊中のクルーズ船、乗員33人の感染確認https://t.co/SGs9P6t9Rn
このクルーズ船では20日に乗員1人の感染が判明し、この乗員と濃厚接触の可能性がある57人がPCR検査を受けていた。 pic.twitter.com/DkRVpeJE3a
— ライブドアニュース (@livedoornews) April 22, 2020
長崎港へ寄港の経緯
船会社「コスタ・クロティエーレ」関係者によると、船は当初、中国で修繕工事をする予定だったが、世界各地の新型コロナウイルス感染拡大を受け、2020年1月29日に長崎市内の三菱重工業長崎造船所香焼工場に入港していた。
乗客はおらず、乗組員623人のみで日本人1人が含まれる。
長崎県壱岐市で県内初の感染者が確認されたことを受け、長崎県は2020年3月13日に乗組員の下船を自粛するよう要請しており、修繕を請け負った三菱重工の子会社「三菱造船」も「3月14日以降乗組員の下船はない」と説明していた。
しかし、福岡出入国在留管理局によると3月15日から4月15日まで90人の乗員が下船、40人が乗船した。
下船した乗員は長崎市内の病院への通院したり、タクシーで長崎空港やJR長崎駅へ向かった。また2020年3月27日には長崎県交通局の貸し切りバスで帰国のため長崎空港へ向かった。